あなたへ
私の名前は、名塚美里。高校2年。 実を言うと、つい最近まで入院していたんだ。理由は記憶喪失。 1年の終わり頃強く頭を打ってしまった。そのせいで自分の名前も 当時は失っていた。でも、唯一覚えているのは頭を打つ直前眩しい光が照らされていたような気がする。その時、私は屋上で頭から血を流して倒れていたらしい。どうやら、転んで思い切りコンクリートに頭をぶつけてしまったみたい・・・・。名前や個人情報はなんとか覚え直したけれど まだその時の好きな人のことや友達、先生のことは全く覚えていない。 医者からの情報によると、いつ記憶が戻るか全くわからないとのこと。 私も不安になってくる。早く元の生活に戻りたいのに。 そんな私を温かく見守ってくれる人がいた。同じクラスの 島田涼太。彼はクラス委員のバスケ部。スポーツ万能だし頭もいい。 当然モテる。そんな彼が私を「大丈夫やって。いつか記憶は戻ると思う。 だから、なんかあったら俺に相談してな。」と声をかけてくれる。 こんな私を励ましれくれるなんて・・・。でも、どこか彼の温かさは 懐かしみを感じた。なぜかはわからないけど。そのまま数日が過ぎた。 あぁ。せっかくの生活が悲しいなぁ。 もっと、絶賛青春時代を満喫したいのに。 でも、私はそんなことで落ち込まないで一生懸命学校のお手伝いを した。クラス委員をサポートしたり、配布物を配ったり、毎時間終わりに黒板を消したり。 勉強が苦手な人に勉強を教えたり。地味なことだけれど、普通に楽しくて 少しづつ私の生活に笑顔が戻ってきた。そんなある日、涼太が 「お前。大丈夫?無理してない?」と声をかけてくれた。 私は、「大丈夫。」と返した。そうしたら、「そっか。なら良かった。もし、放課後時間があったら 今日、屋上に来てくれない?話がある。」と言った。私は「いいよ。」と返した。 そしたら彼はすぐに走り去ってしまった。 放課後、私は屋上に行った。すると彼はまだ着いていないようだった。 それから数分もしないうちに涼太が現れた。 「ごめん。待った?」と笑顔で話しかけてくれた。 私はそんな彼がカッコいと思い「え・・・。ううん・・・・!全然・・・!」と 普段の喋り方ができなかった。そうしたら彼は、「・・・ここで話したこと覚えてない?」 「え?」「俺、実はお前が好きなんだ。・・・この世界中の誰よりも・・。いつも お前、クラスの手伝いしてくれてたやろ?本当にありがとう。実を言うと、それよりずっと前にお前が好きで・・。」 「そうだったの・・。」その瞬間私は全てを思い出した。あの日、頭を打った日。 あの時も涼太に屋上に呼び出されたんだ。その時、夕日に照らされていたことを・・・・。「実はお前が・・・」重要なことを言おうとした時、私は屋上の段差につまずいて頭を打った。その瞬間記憶を失ったんだ。 私の好きな人は涼太のことだったんだ・・・。 「涼太・・・。私、思い出した・・・。全てを・・。あの時も私を屋上に呼んだんだよね・・。 私も、涼太のことが大好きだったことも思い出した・・・。ありがと・・・。」 「美里・・・。」涙を抑えきれず駆け寄ってきてくれた涼太の胸の中で思い切り泣いた。 ありがとう。ありがとう。一生忘れない。大好きだよ。涼太。
みんなの答え
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記憶失っても恋はあるんだね‥感動!
こんにちは!またはこんばんは!新人短編小説ファン「るーふぁ」です 【感想】 記憶失っても恋はあるんだね‥、るーふぁ感動しました! まさか涼太くんが美里ちゃんの事が好きだったなんて‥ しかも、記憶を失う前も告白しようと思ってたなんて‥ 全部読み終わった後に全てが繋がっていたみたいな感じになってスッキリしました!すごく面白くて感動しました! 以上るーふぁより