空気は読むものではない。
過去の記憶を思い出す話です。 何気ない日常の話です。 *** 「空さんは……なんというかKYですよね」 「空気読んでよ」 「普通分かるでしょ?」 「友達が傷付く事言っちゃダメでしょう?」 幾度となく言われた言葉は頭の中にこびりついている。コンロの油汚れの様だけど、重曹みたいに便利な物は無くて、ずっと汚れを落とせずにどんどん汚くなっていく。そんな感覚が怖くて気持ち悪くて仕方がない。 「”嘘つきは泥棒の始まり“ですよ」 ずっと前に先生が言っていた言葉を信じていた。嘘を付けば泥棒になってしまう。だから嘘を言わない様にした。正直に、先生が嘘はダメって言ってたから。 *** ある時にクラスメイトの響子ちゃんに話しかけられた。周りの声がうるさいけど、なんとか声は聞き取れる。 「ねぇ!空ちゃん!わたし髪切ったの!似合ってる?」 よくよく頭を見れば響子ちゃんはいつも長めのツインテールをしていたのに、今日はボブカットになっている。何かダサいと思ってしまう。顔の形と髪型が合っていないのだろうか。それとも突然ボブになって慣れていないだけなのだろうか。それでも私の感性はダサいと思ってしまう。嘘はダメだったよね。先生言ってたもん。 「なんか、ダサくない?」 「え……」 響子ちゃんの顔色が悪くなって、何か体調不良かと思えば周りから「サイテー!!」「ダサくないじゃん!!」「酷い!!」などと聞こえてくる。なんで?思ったこと言っただけじゃん。微塵も最低な事を言った覚えはない。 なんで? 響子ちゃんの頬には涙が伝っている。なんで泣いてるの? 周りからは自分への批判で目の前に居る響子ちゃんは泣いている。何が何だか分からない。 その後は先生が来て響子ちゃんが泣いているのを見てどうしたのかと周りのクラスメイトに聞いていた。 結果私が泣かしたんだと先生にこっ酷く叱られた。でも勝手に泣いたんだよ?そう言ったらもっと怒鳴られた。なんで怒られているんだろう。 「次からは気をつけましょうね」 なんてどう気をつければ良いんだよ。ねぇ、なんで教えてくれないの? *** あの嫌な記憶から9年ほど経っている。なのに消えない。ずっと鮮明に覚えている。ベットの上で眠れずに嫌な記憶を思い出す。 あれから精神の成長はあった。だけど空気を読むことが何も出来なかった。 苦手だと思ったら関わらないでよ、私だって関わらないから。無理に関わって下手に苦手から嫌いになりたくないんだ。私と私以外はきっと分かり合えないから。 「あーサイテー」 私は勉強だけは頑張ってたから勉強出来る変人って認識だから。まだいじめられてる訳じゃない。まだマシ。 だけど色々と知識をつけて分かった。ウマでもゾウでも空気が読めるらしい。私はウマ以下だ。ウマだって空気が読めるのに私はどんなに努力しても空気が読めない。 明日が来なきゃ良いのに。 *** あとがき 読んでいただきありがとうございます。是非、感想ください。 空ちゃんは空気が読めない子です。どんな事に対しても曲げずに真っ直ぐ捉える子です。 察してと言われても察せません。 空気が読めない病気なら病名を付けられたら少しは心が軽くなるのかな、とか考えて書きました。
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元みーやんの氷小だよー! 空気は読むものではなく、書くものです。 読み書き区別しましょう( ´∀` )笑