明るい未来へ
この話は、私の未来が、どんどん明るくなっていく話。 私の名前は未来。お父さんとお母さんが、私に明るい未来がやって来ますようにってつけてくれた名前なの。 でも、中学生の私は、誰かに自分から声をかけるのがすっごく苦手で、いつも教室で本を読んでいるような、そんな女の子だった。 本当は私だって、キラキラした明るい青春を送りたい。 心では、誰よりも願ってた。 でも、唯一遊びに行けるくらい仲が良かった友達が教えてくれたの。 「待ってるだけじゃダメ」だって。 自分から声をかけないと、絶対前には進めない。 今日から私は高校生。もうあの子はいないんだ。 1人で頑張れるかな? また上手く話せなかったらどうしよう。 また教室で本を読んでる3年間だったらどうしよう。 不安なことは数え切れないくらい私の頭をよぎる。 でも、キラキラした青春は、私が自分で手にしなきゃ。 「笑顔でおはよう!だけでいいの。 未来なら大丈夫。キラキラしてるよ!」 ありがとう。私、頑張る。 明るい未来が来るように。 未来が明るくなるように。 これは私のおまじない。 なんでか泣きそうになる気持ちを抑えて隣の子に話しかける。 「おはよう!私未来って言うんだ! これからよろしくね!」 ドキドキが止まらない。脈も早くなる。 「おはようー。私こそ、これからよろしくね!」 少し、変われた気がした。 もちろん、私だって分かってるよ。 人はそんなにすぐには変われないし、挨拶しただけで漫画みたいな生活になるわけでもないよね。 それでも、少しずつ、私の未来が明るくなっていくといいなぁ。 明るい未来へ