愛の絞首刑
「愛してる。言葉では伝えきれない程に。」 来る日も来る日も同じ言葉を君に伝えてる。 それなのに、君は無視を決め込み続ける。しかも辛そうな顔をして。私に愛想をつかしたの? だって最近私が連絡しても既読つくまでに1時間はかかったし、やっと帰ってきたと思った返信も心なしか素っ気ない。せっかく夜ご飯作って待ってたのに、『今日は同窓会あった』とか言って食べなかったりするし。 付き合ったばかりの頃は私が髪を少し切っただけで気付いてくれて、「可愛いね」なんて褒めてくれて。すごく嬉しかったんだよ? でも最近なんて髪をロングからボブにバッサリ切っても何も言ってくれない。 ……もしかして、他に女がいるの? たまに君から匂う高い香水の香りは自分で買ったものじゃないの?…女に買ってあげたの? 私にはそんなもの買ってくれなかったじゃない。LINEの履歴だって見ちゃった。GPSだって私の知らない女の家に入っていってた。 浮気なの?そんなの耐えられない。無理だよ。私だけの君じゃなかったの?君の1番は私じゃなかったって訳?ありえないでしょ。 私はこんなにも大きな愛を、想いを君に向けてるのに。 _そう君に話しかけても、どれだけ問い詰めても返事は帰って来ない。 すやすやと眠るように目を瞑り、私のベットに横たわる君に高い香水の匂いはしない。 一緒にお風呂に入って、髪の毛だって乾かしてあげたもんね。 私はベットの横に座り、冷たい君の手を取る。 今日は疲れたのかな。君の寝顔は少し歪んだ表情をしてる。手にも力が入ってないし。 私はそんな君の冷たい額に口付けをした。 「愛してる。誰にも渡したくないほどに。」