「私の分まで」
夜、一人で外を歩いていた 夜空はすごく綺麗だった。 ここは田舎で、とても静かだ 「私もあの星のように輝きたい」 そう思った。 歩いていると神社に辿り着いた 夢の中にいるみたいで、 見覚えのある場所だった。 「ねぇ」 突然声を掛けられ、吃驚した 上を見上げると、神社の屋根には、 私と同じくらいの女の子がいた 雪のように白い髪と白い肌 宝石のように輝く水色の瞳は こっちを向いていた。 その姿はとても儚かった 『君、名前は?』 その女の子は私に聞いてきた 「私は○○、貴方は?」 私はそう答えた 『私の名前は__、ねぇ○○こんな時間に一人でいたら危ないよ?』 「貴方も危ないんじゃない?」 『ふふ、大丈夫よ』 その女の子は微笑んだ 『どうして、こんな時間に一人でいるの?』 「…ただの散歩よ、貴方は?家族が心配するんじゃないの?」 『大丈夫、心配する人はいないから』 「…どういうこと?」 『貴方、霊を信じる?』 「うん…」 『そう、私は貴方の先祖なの』 「え?」 『吃驚するわよね、貴方が生まれるもっと前、戦争があったことは知ってる?』 「…知ってるよ」 『私は戦争で命を落とした、貴方の先祖よ』 有り得ない話なのに、何故か本当のような不思議な感じがした 『貴方に、私の分まで生きてほしいの。お願いだから自分で命を絶とうとなんてしないで、貴方は一人じゃない、泣いてもいい、逃げてもいいから』 『それだけよ、さようなら』 「ちょっと待って!」 女の子は姿を消した 私は目を覚ますと病院のベットの上にいた。 きっと失敗したんだ あの女の子が私を助けてくれたんだ 私はあの女の子が言っていたことを決意した 『「ありがとう」』 涙を流し、そう言った