わかってた
帰りに寄ったコンビニで、彼が好きなアイスクリームと、ホットコーヒーを二つずつ買った。 「寒い中でアイス食うのうまくね?」 「うっそ!ありえなー暑いとき食べた方が絶対美味しい」 去年の秋あんなやり取りがあったのに、今では彼に合わせて私もアイスは寒い時期の方が食べるようになった。友達に変だと言われたけど、私と彼だけの習慣だからと思うと嬉しくてドキドキした。 今年は冬が来ないかもね、なんて話し合うほどあんなに暑かった夏もあっけなく終わり、朝羽織一枚で家を出たことを後悔させた。寒くなるらしいからコートおろした方がいいんじゃない?という親友からの助言をぼんやりと思い出しながら、同棲している部屋の窓が明るくなっているのを見て自然と早足になった。 「ただい…」 彼の革靴に心が躍ったのも束の間、 その隣にあるハイヒールが目に映った。 一瞬訳が分からず立ち尽くし、呆然とした。 コンビニからもらったビニール袋が手から落ちる。足の力が抜け、そのまま玄関の床に座り込んだ。 「……ほんとは、わかってたんだけどな…」 呟きながら、感情がぐちゃぐちゃになって、思わず笑ってしまった お風呂の時もスマホを手放さなくなった彼。写真を撮ることを嫌がるようになった彼。デートに誘っても断ることが多くなった彼。仕事の連絡だと言って通話相手の女の人と談笑していた彼。 友達に、浮気じゃない?と言われたとき、思わず「彼はそんなことしない!」と怒鳴ってしまった。本当はずっと目を逸らしていた。 「わかってた……けど…」 問い詰めたら置いていかれそうで、嫌われてしまいそうで、ずっと言えなかった。今までの日常を変えたくなかった。 失うにはもったいないくらい沢山の思い出が詰まったこの家も、写真も、ラインのやり取りも、そして沢山愛した彼も。消えてしまいそうで、消えてしまったら自分がなくなりそうで、怖かった。 「せめて、ばれないようにしてよ……」 涙が頬を伝って、どうしようもないくらい止まらなかった。 へたり込んだ私の脚に、アイスの冷たさとコーヒーの温かさが袋越しに伝わった。 本当は昔から嫌いだったストロベリーアイスのカップが、二つ透けている。 ずっと…このまま…… 『今から家、行ってもいい?』 涙で視界が霞む。 親友『…いつでも待ってるって言ったじゃん笑』 玄関を飛び出した先は真っ暗だったけど 不思議と気分は軽くなっていた ------------ はじめて書く小説!!定期考査前なのに勉強してなさすぎてやばいけど、やっぱこういうの一回書いてみたかった。(書きたい欲今じゃないだろ!って思ったけど今机に向かって…とか無理だった笑わかる人いるかな) 返信とか感想めっちゃ楽しみに待ってるのでぜひ!!!
みんなの答え
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噫…
see-through(?) ↑感動したりすると変な言葉を発してしまう人 凄い…凄いですね、閃き。 REAL…且つ感動や状況の著し…!!上手…上手すぎます…噫… 定期考査頑張って下さい!!!!!!応援してます。 [噫(ああ)…感動したときや、驚いた時に発する言葉。肯定、承諾の意味も持つ。]
すごい!すごい!
ども。ふみさん。珊瑚礁がらすです! 主人公の女の子が好きなものも彼と一緒になる ほど彼のことが大好きで 頑張って合わせてきたけど それがだんだん彼との関係を繋ぎ止める ためのものになってくところとか、 時が過ぎてだんだんと二人はボロボロ になっていくけどそれを偽って自分の心に 蓋をしている主人公の心情とか、 最後に落ちた彼のために買った ストロベリーアイスとかから 主人公の心が見えて、 表現が全部良かったです! ほろ苦くて切ない恋って感じが最高でした…。 じゃ。
すごいです!
こんにちわ!韓国大好き女子です! すっごく感情表現とかが分かりやすくて、 情景(?)が目に浮かぶようでした! 内容もよかったです! また書いてくれたらうれしいです! (語彙力なくてすみません。あと、年下から失礼しました!)
切ない…好き…
めちゃくちゃ切なくて好きです~! 健気な主人公さんの感情や周りの状況がとても丁寧で感情移入しながら読み入っちゃいました!