短編小説みんなの答え:1

僕は『犬』だけど、君は『猫』みたいだ。

僕は『犬』みたいな性格で、君は『猫』みたいな性格。 だけど、僕は君を幸せにして見せる。 僕は犬沢ケン(いぬざわけん)、中1。 僕は、外で遊ぶのが好きで、それも1じゃなく部活の先輩たちなどと遊ぶような、 そんな性格。 一言で言うと、僕は『犬』。 犬そのものみたいな性格をしているのが、僕。 そして今から紹介するのは、 猫井美々(ねこいみみ)という僕の同級生だ。 彼女とは幼馴染で、お互いのことはだいたい知っているような関係。 彼女は、ほとんど外に出ることがない。 休み時間も1人で静かに自分の席に座っていることが多い。 一度、美々の家に行ったことがあるけど、美々はたいてい、家では寝ているそうだ。 言うまでもないだろうが、彼女は一言で言うと『猫』。 僕は犬、彼女は猫。 猫と犬は仲が悪い、という設定が、物語には多い。 だけど、僕は彼女と喧嘩なんてしない。 僕は、猫井美々が好きだ。 そして2年後。 僕たちは中3になった。 僕はある決心をしていた。 僕は、今から美々に告白をする。 猫のような優雅なあの子に、好きだと伝える。 放課後、誰もいない運動場の隅に呼び出した。 「ケンくん、どうしたの?」 眠そうに目をこすりながら、美々がたずねる。 「好きだ!!付き合って!!!!」 僕は腹の底から大きな声を出した。 美々は、拍子抜けしたように黙り込む。 だがしばらくして、言った。 「私も、好き。ありがとう」 その言葉を聞いた途端、僕は飛び跳ねそうになった。 すると美々が、「私のお守りなんだけど、もらってくれる?」と、 赤いリボンのついた鈴をくれた。 まるで、猫の首輪のような――。 僕は『犬』で、君は『猫』。 僕たちは、恋人になった。

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