9月25日。
登場人物 高本 美知子(たかもとみちこ)…「私」。一真と付き合っているが、最近行動を疑っている(何を疑っているかは言わなくてもわかるだろう)。JK。 髙本 一真(たかもとかずま)…美知子の交際相手。軽音楽部でギター担当。だからモテる。ちょっと行動が怪しい… のちに他にも出てくるけど、それはお楽しみに! ーーーーーーーーーーーーーーー 「じゃあねー!」友達と帰り道で別れた。友達の姿が見えなくなったことを確認すると、すぐさまケータイを取り出した。メッセージで「一真」を選ぶ。 「今学校終わったー!」送信。 疲れた女の子のスタンプ。送信。 「ところでさ、」送信。 「いつ予定空いてる?」送信。 最近一真の様子がおかしいのだ。前はすぐ既読がついたし、誘ったらほぼ100%okしてくれたのに、今は全然。 部活が忙しいだの勉強が忙しいだの。前、彼がいる軽音楽部に差し入れしにいった時も、「あいつ(一真)最近来てないよ、普通に帰ってんじゃねえの?」なんて言われた。あ、部長にね。 …あ、既読ついた。 (一真)「最近部活がさー。」 (私)「あー忙しいんだー…」 (一真)「そうなんだよ。練習めっちゃ時間かかるんだよねー。」 ふん。あいつ部活にすら来てないくせに。このとき、こっそり尾行してみることを決めた。(ストーカーなんて思わないでね!) ーーーーー次の日ーーーーー 一真発見。ちょっとついて行ってみよう...(少し怖い) ん!?あの女の子誰?!2組の陽菜ちゃん!? うーん写真撮っとこう。証拠写真、パシャッ。それで満足して帰宅した。 スマホで「一真」を洗濯。じゃなくて選択。 「今日も部活ー?」送信。 今日は珍しく早く既読がついた。 (一真)「あーそうそう」 (一真)「なかなか予定開かなくって...まじでごめん」 なあに忙しぶってんだー!さっき帰宅してただろぉお!しかも女の子とぉお!よし、ここで証拠写真だぁぁ!なんて怒りと昂奮(こうふん)を抑えながら、ゆっくりと文字を打つ。 「ちょっと一真に見てほしいものがあるんだよね」 下に「既読」という文字が映る。 (一真)「え、何。気になる。」 いよいよだ、と思いながら、送る写真を選択した。一真の家とは反対方向に陽菜ちゃんと一緒に歩いて行ってる写真。(ちなみにこの方面は陽菜ちゃん家の通路) そして、送信した。既読がつく。ついた瞬間に罪悪感があったし、ちょっと申し訳ないと思ったが、一真からの返信を待った。けど、写真だけ送られても返信しづらいだろうし、告白しづらい。 (私)「これ、一真?」 (一真)「え…後ろ姿じゃわからないな、けど女の子は2組の陽菜さんじゃない?」 誤魔化そうとしているのが、画面越しでも伝わってくる。下の名前&さん付け。違和感満載だ。申し訳ない気持ちがちょっとあるけど、あのメッセージを送ることを決心した。 「ねえ…別れない?」 「一真が好きなのが陽菜ちゃんなら、私と付き合うよりいいでしょ?」 もう一つやることがある。「ポチッ」っと友達解除をした。 ちょっとスッキリ…した。次はもっといい彼氏を探そうかな、なんて思いながら外に出て散歩した。赤い紅葉が舞っていた。 3ヶ月後。大好きな彼とクリスマスを迎えた。一真と別れてから3日後に付き合い始めたのが彼。幸せな日を過ごしている。お互いに長所を生かしあって素敵な付き合い方ができている。 時は経ち... それは楓の葉が美しく舞っている日の夕暮れ時だった。「涼しいね」彼と話していた。彼は優しく微笑んで言った。 「良ければ受け取って欲しいものがあるんだ。」そして差し出した紅い箱には、今日の日付が書かれていた。「9月25日」それは交際記念日だった。 その箱を開けると、優しく輝く輪があった。思わず口元を押さえる。手にとってはめた。「ありがとう。」 「わぁぁぁーーー!」目の前には目を輝かせている娘がいる。そう、彼、西園寺拓真さんと結婚し、子供が生まれたのだ。 その子供には「楓乃(かの)」と名付けた。なんと9月25日は交際記念日であり、結婚記念日であり、楓乃の誕生日なのだ。 あの時の紅葉よりも、輝いていた楓の方が美しい。 そして今日も、9月25日。 あとがき 最後まで読んでくれてありがとう!恋愛系をかくのは初めてでした!特にこの日が特別な日なわけではないんだけれども、クリスマスの三か月前だから...っていう風に決めた!ちなみに、気づいた人はすごいんだけど、美知子ちゃんと一真君の苗字、どっちも「たかもと」なんだよね。けど、よくよく見てみたら、「たか」っていう漢字が違うの!これもまた意味はないんだけど、みんな気づくかなーって感じで変えた!みんなからの評価気になるーーー!どんなコメントも受付!辛口、タメ、アドバイス、もちろん感想! じゃあね!