短編小説みんなの答え:6

私が見た世界

私は目が見えない。いつからかは忘れてしまったけど。みんな、目の見えない私に気をかけてくれる。私なんかより、自分の心配をしなよ、ってよく思う。だって、泣きながら心配してくれるんだもん。でもみんなの気持ちはすごく嬉しい。 今日も私は外に出る。でも、外の世界なんか忘れてしまったから、自分の好きなように解釈するんだ。それがすごく楽しい。でもやっぱり、目が見えないのはとても不自由。だから、手で感じたものや、聞こえてきた音で好きなように解釈するんだ。 今、少しだけあったかい。近づくと熱いけど、離れると熱いって感じない。あったかいって感じかなぁ? わかった。これは木漏れ日が私にあたっているんだ。家でも時々当たるよ。天使の梯子とかなのかな? 次は、バーン、バーンと大きな音が聞こえた。これは、なんだろう。 あ、わかった。花火だ。今は昼だけど、昼専用の花火があるんだ!いつか見てみたいな! そして、ぼろぼろという音が聞こえた。んー?これは何だろ。 あ、わかった。今、少し遠いところでマシュマロの雨が降っているんだ。 そして今度は子供の声。遠いところから聞こえて来る気がする。あ、もしかして、マシュマロの雨が降ってみんな喜んでいるのかなぁ?私もマシュマロの雨にあたってみたいな! 次に、手にひんやりとした感覚が。金属ものなのかな?そして、バンバンというものがその金属みたいなのから出ていっている。あ、わかーった!さっき、花火が上がってたよね。その花火をあげるものなんだ! さっきより遥かに遠くの方で、人々の叫び声が聞こえる。 、、、私は静かに目を開けた。 見たくなかった。見たくなかったよ、こんな我が国。こんな社会。 周りは炎に囲まれていて、熱い。 上から敵対国の爆弾が落ちてくる。 少し遠くで崩れていく小学校、だった建物。 私が触った、少し小さな戦車。 その戦車からの爆弾が飛ばされると共に、遥か遠くで聞こえる人の悲鳴。 だから嫌なの。こんな世界、こんな我が国、こんな悲しさしか残らない戦争。 私は、戦争が始まってから、真っ黒なアイマスクをしていた。こんな世界はもう、見たくない。 もう見たくないよ、、、。 ーあとがきー お疲れ様でした。この小説は、いろいろな解釈ができると思います。あえてあやふやにしてみました。 皆さんはどんな解釈をしましたか? 最後に、見ていただきありがとうございました!

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