給食時間の大戦争
「プリンのおかわりほしい人いる?」 神崎先生がそう言ったとたん、4年2組の教室中がざわめいた。 それはそう給食の時間が終わるまであと5分しかない。 もともと山本先生が教室で食べるはずだったが山本先生にどうやら出張やらなんやらの用事が出来たのだろう。 しかしクラスの誰もおかわりすることはない。 なぜならこのクラスのルールで給食の食器をかたずけた人はおかわりできない。 クラスのほとんどが食器をかたずけた今、残っているのは今食べてる給食に精いっぱいでプリンをおかわりするような余裕はない小食の子たちしかいない。 と、クラス中が思ったその瞬間。 「はーーーい」 と、数人の声が教室中に響き渡る。 皆はその声の方向に目を向けた。 その声の主は、今まで給食のありとあらゆるものをおかわりしてきた。 ミスターおかわりマン 島田 頭脳派メガネの村上 幸運の勘の使い手 大島 まるでこの時を待っていたかのように三大給食王たちがいたのだった。 三人が廊下に出てじゃんけんを始める。 すると、三人は黙り込んだ。 おそらく何を出すか考えているのだろう。 三人はしばらく悩んだ結果、ようやく出す手が決まったようだ三人がじゃんけんを始めようとした瞬間! 「キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン」 「ごめーん!チャイム鳴っちゃったからやっぱりおかわりあきらめてくれる?」 先生にそう言われた三人は死んだような顔をしてそれぞれの席に戻った。