世界が終わるまで。
『お伝えします。今日が地球最後の日です。』 ふと、ニュースの言葉が耳に入った。 私の名前は、菊谷奈恵。 高校二年生。 いつのまにか、通っていた小学校に来ていた。 こんな所にさすがに誰もいないよね…いた。 「あなた誰?」 自然に話しかけていた。 「私の名前は美紅。小学校四年生。」 「どうしてここに来たの?」 「思い出の場所だったから。」 思い出の場所。 私には、思い出の場所なんてひとつも無いな。 ここには最悪な思い出しかない。 いつもいじめられて、先生も見て見ぬ振りした。 たまに、殴られて。 私の心を読んだ様に奈恵が言った。 「良い思い出は、無いの?」 良い思い出。 自然と記憶が読みがえってきた。 たった一人の親友。褒めてもらった運動会。 ああ。だから、ここの小学校に来たんだ。 ああ。死ぬまで、地球が終わるまで、ここにいよう。 私は、涙を流した。