愛してるなんて二度と言わないでくれ
私の妻が死んだ。 私と私の子どもを残して。 彼女は最後まで愛してると言い続けていた。 でも、死んでほしくない思いでいっぱいで、もうすぐ死ぬなんて思いたくなくて、愛してるって言ったらもう二度と会えなくなる気がしてしまって、、、私は彼女の最期まで愛してるが言えなかった。それからと言うもの、愛してるという言葉を聞きたくも言いたくもなくなった。 愛してるが言えなかった私に対しての罰なのか、それとも妻が残してくれた祝福なのか、 取り残された娘も、残酷な呪いのように妻に似てきてしまった。 朝、目を開けると妻がいるように思うことがある。 本当は今でも生きていて、いつもみたいに笑顔が綺麗で、娘のわがままを聞いている姿が今でもあるように過ごしてしまう。 おかえりと言えばただいまと言ってくれる妻、ご飯の時美味しい?と不安そうに聞く妻、私が家を出る時に愛してると言ってくれる妻。 妻がいない人生をどう過ごしていたのか忘れるぐらい心から愛していた。 果たして私はこれからどう生きていけば良いのだろうか。 しっかりと娘をこれから愛して育てていけるのか。 娘に妻の事を聞かれたらどうするべきなのか。 考えても結論なんて出てこないことはわかっているはずなのに答えを探そうとしているのは自分でもよく理解しているつもりだが、もう前に進むことなんてできなかった。 ある日の昼、娘が寝ている時にどこかでパタリという音が聞こえた。 きっと妻の部屋にある何かが倒れた音だろう、と思い娘を起こさないようにゆっくりと部屋へと向かう。 妻がいなくなってから少ししか経ってないが私にとっては数年ぶりに訪れるように感じた。 どこか懐かしいような、寂しいような、不思議な部屋へと私は入った。 窓は空いていた、カーテンがしてある。妻が好きな薄い水色のカーテンだ。 椅子も妻が好きな淡い赤色。妻と選ぶ時かなり時間をかけて選んだ記憶がある。 視界を机へずらすと倒れている小さな額縁があった。 外からの風で倒れたのだろう。 私に内緒で買ったのだろうか。 額縁を直そうと立てかけてみる。 妻と私と娘が集まった写真だった。 ああ、妻が笑顔で笑っている。それに釣られて娘も幸せそうにしている。 もう二度と会えないのだからその笑顔は私に見せないでくれ。 そう思い壁側に写真を向けた。 思いがけないことに額縁の裏に小さな手紙が一緒にいれてあった。 私は驚き、瞬間的に手紙を手に取る。 その場で開けてみるとそこにはこんなことが書いてあった。 愛してるお父さん、私の可愛い娘へ 私がいなくなっても笑顔は絶えない家族ですか? もしそうであるのなら私はとっても嬉しいです! もう私はいないかもしれないけど私にとってあなたたちは一番の宝物です。 私がいないことで辛いことがあるかもしれないですが、この写真に飾ってある私をみて 元気を出してね! 一生懸命に読む。何度も同じ行を読む。忘れてはいけないような気がした。 涙が流れているような気がする。 最後の行にはこう書かれていた。 いつまでも愛しています。お母さんより ああ、私も愛しているよ。いつまでも愛している。これからもずっと愛している。 いつもそばにいてくれてありがとう。 今度は君だけに愛してるなんて言わせないよ。 いままで言ってくれた分よりももっと多く、君に伝えるつもりだよ。 だから安心して。 君に似た娘は僕がいつまでも愛すから。
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感動!
こんにちは!たるとです! !本題! すご!めっちゃわかりやすい!し、めっちゃ面白い話だと思いました! 最後、めっちゃハッピーエンドだね! ____________ 面白かったです!ばいちゃ!