かけがえのない友情。
「山田花音です。勉強と読書が好きです。よろしくお願いします」 私は、みどり小学校への転入生。 今日からここに通う。 私は、「読書が好きです」といったけれど、みんなとは少し…いや、だいぶ違う。 私は、自分の中で、自分の行動を小説のようにするのが好きなのだ。 読書をして、どんな表現があるか学ぶのが好きなだけで、読書自体が好きなわけじゃない。 お話が好きなんじゃなくて、表現が好きなのだ。 でも、前の学校の自己紹介タイムで言ってから、「変」と言われ、いじめになった。 二年以上、ずっと。 そのいじめから逃げるために転校してきたのだ。 変だと思われないように、休み時間は教室で読書をしてごまかす。 前の学校みたいにさわがず、おとなしいキャラで。 これを常に意識して過ごすことにしている。 五年生だと、グループもあるだろうから、私に話しかける人はいないだろう。 いたとしても、初日にさわがれるだけだ。 少しでもマシな学校生活を送るため、学習に支障を出さないため、そんなくだらない理由で転校することにしたのだから。 「私みか!よろしく!」 「うちはりさ!」 「私はかえで。よければ、仲良くしてね」 「花音ちゃんっ!転校してきた理由って?」 「ちがうよりさー!好きな色は?でしょ」 「えーみか、まずはこっち!カレシいるの?」 「誕生日は?」 「勉強好きなんだね!」 「ねーみかぁ~」 「りさこそ~」 はあ、めんどくさくてくだらない自己紹介&質問攻めタイムだ。 なんで、チャイムと同時に来るんだろう… そんな慌てなくていいのに。 予想どおりの中休み。もうちょっと授業時間が続いてほしかった。 「…いいたくない。…水色。…いないけど?…明後日。」 こういうキャラでいないといじめられるかも。 「かーのんちゃぁん!」とか変な呼び方されるようになるかも、グループには入らない。 …席を立ってどっかいけば諦めるよね。 いつの間にかネガティブ思考になったことに気づかないまま私はその場を去った。 「あの…」 「ん」誰?さっきかえでとか言ってた子?また質問? 「さっき、転校してきた理由、言いたくないって言ってたよね」 「うん」 ああ、やっぱり。あきれるけど聞き流すか。 「それって、前の学校で嫌なことがあったとか…? 私はね、去年、いじめが嫌で転校してきたの」 「!…かえで、さんもなんだ…」 いけない! 意外さに驚くあまり独り言を口にしかも聞き流せなかったし私ってば何をしてるんだろもう… 「…かのんちゃんも?あと、さんじゃなくていいよ」 「え、じゃあ、かえで、ちゃん…」 「突然で申し訳ないんだけど、よければ、友達にならない? 嫌ならいいんだけど」 「え…」 「じゃあ、一緒に帰るだけなら」 この子なら、大丈夫だよね…。 そんな安心感が生まれていた自分が、自分なのに不思議だった。 かえで、さ…かえでちゃんの、輝く笑顔のおかげかな。 そう思った私も、いつの間にか口角が上がっていた。 帰り道だけだと思ってた。 でも、ちがった。 これは、わたしたちの始まりだったのだ。 「友達になってもいいよ」 私がこうやって自分から言えた瞬間。 そして… ―――かけがえのない、友情の。
いろんな相談先があります
子供のSOSの相談窓口
チャイルドライン[特定非営利活動法人
チャイルドライン支援センター]
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
感動したああああ!!!
ど~も~!彩芽*だよ~♪ 身長あんまり伸びてなかった.. *..♪-すたぁ~と-♪* 感動したああああああああ!!!!!!! 素敵な小説ありがと(*^▽^*) *..♪-ふぃにっしゅっ-♪* 読んでくれてありがと♪バイバーイ(@^^)/~~~
完璧だよ!
てぃあらです!よろしくね! 上から目線で申し訳ないけど、完璧だと思ったよー!お話のテーマも、展開のスピード感も、起承転結も。すごく話が入ってきやすいし、あの短い文章で感動できるとは…!素晴らしい!
凄い!
こんにちは。ひかりです! 読んでいて吸い込まれるというか凄い、主人公の気持ちに寄り添ってくるというか…。思い、伝わったよ!心の中の葛藤というか思いぶつけてやるぞ!って、気持ち、あるよね。わかる。 こういう世界観好きだし、主人公のこういう性格も好きだし、読んでてこれこれ!ってフィットする感覚、この作品を読んで久しぶりに、そんな感覚になりました! 素敵な作品をありがとう!!
感動
こんにちは 瞳音めねでーす♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ Hi my name is Ano nice to meet you ##本題## 感動しました よかったです 花音ちゃん友達できてよかった ##終了## ばいちゃ Thank you very much See you next time
感動しました泣
感動してちょっと泣いたカモ… こんなに良い文章かけるのなぁぜ?なぁぜ? 本当に好きな作品だよ 私にもセンス分けて欲しいカモ… しかし後半の展開が少し急に感じました。全体の構成を見直してみるといいかもしれません。 またの作品をお待ちしております。