短編小説みんなの答え:1

君の分身さ。(ループ物)

ジリジリ照りつけるような真夏の中、 玄関のドアがコンコンコンとノックされた。 無視をしてもずっと鳴り続いていた為、 仕方なくドアを開ける。 「こんにちは」 そう言ったのは、私にそっくりな顔を…いや 私の顔をして、声も同じで、 イントネーションだって同じの人だった。 今、ここでドアを閉め、知らないふりをすればよかったと深く今更ながら思う。 「あ、貴女は……?」 「ふふっ。貴女、気付いているのに、野暮な質問しますね?」 「はぁ…」 「私は貴女の分身です」 「は?」 「あら、疑っています?証明と言ってもなんですが、貴女のスリーサイズでも言いましょうか…。上から順n」 「あー分かりましたから!で? 分身様が何の御用ですか?」 「話すのも良いですけど、 上がらせていただいても?」 「あ、すいません。あそこの椅子にどうぞ」 「失礼します。さて、私の用はですね…」 まとめると、彼女は私と入れ替わり生活をしてほしいということだった。 意味はわからなかったが、サボれると考え、 私は承諾してしまった。 それから生活が始まった。 分身というだけあり、バレることは無く、 順風満帆だった。 ____________________ とある日、私は分身に詰め寄った。 「ねぇ何してくれてんの!?」 「はて、何のことだか」 「とぼけんな!あんた、私に入れ替わりだけじゃ無くて、なりすましもしてたでしょ!」 「あら、なぁにを当たり前のことを。 一体それを承諾したのは誰でしょうか?」 まぁ、貴女が今更ぐちぐち言ったって、 貴女の周りの人達は、貴女じゃない、私を求めてる。貴女は誰にも既に求められていないんです。私がいるから。」 「とにかく!早くどっか行って! 私が消えちゃうよ……!!」 「桜木優奈という席は一人だけなのに、 二人で座ってるからおかしいんですよ。」 「何言って」 「だから貴女も頭じゃわかってるでしょ? 私と同じことをすればいいって」 「……!でもどうやって…!」 「別世界に行ったらどうです?はい、これ潜れば行けますよ?」 私は潜り、今家の前でノックをしている。

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