合格者、君の隣
いつも、君の名前の隣に私の名前が書いてあって欲しかった。 だから私は、頑張って勉強をした。 私は國學愛(こくがくまな)。 成績は常に学年2位だ。 「愛、おはよう」 彼は藍枝勝(あいえだすぐる)。 とっても頭が良くて、すごく優秀なの。 「おはよう、勝。…あ、塾の宿題やってきた?」 「もちろん」 「さすが勝」 …こんな会話が、いつまでも続くといいなぁ… 「愛、受験どこ受けるの?」 「私は宮美校を受けるつもりだよ」 「…へぇ。オレは虹坂校」 (…あ) 「…違うんだね、受ける場所」 「そうだな…」 そのあと私たちは、無言で向き合っているままだった。 …私は、勝が好きなんだ。 好きだから、廊下に張り出される表は、勝のとなりが良かった。 だから私は勉強を頑張って、常に君の名前の隣に私の名前をつけた。 でも、離れるのなら…私は、勉強をする意味がない。 『冬の小テスト 一位 藍枝勝 二位 水野颯 三位 國學愛』 「…っ」 順位が、下がった… ま…そりゃそうだよね。あれから勉強、ちっともしてないもん。 「…愛…」 そーっと、勝が話しかけてきた。 「お前、体調悪いんじゃねーの?顔色悪いし、元気ないし、順位も…」 「勝はすごいよね!これなら虹坂合格でしょ!」 勝の言葉を遮るようにそう言って、走ってその場を去った。 空き教室の隅、私は1人泣いていた。 (…離れたくない。ずっと隣がいいんだ。順位も…勝自身とも) もう、何もしたくなかった。 …ガラッ 教室のドアが開いて。息を切らしながら走ってこっちに寄ってきたのは… …勝だった。 「…やっと…見つけた」 「どうして…すぐ」 勝、と言いかけたが、言えなかった。 なぜなら、急に抱きついてきたから。 「…愛。オレ…お前と同じ中学行きたい」 「なん、で」 「オレ…最近気づいたんだ。愛のこと…す、好きだって」 (…!) 「ずっとオレをライバル視して、めっちゃ勉強頑張ってる愛が…かっこいいな、って」 「…そんな」 「でもっ、今のお前は違う。勉強は急にやめちまうし、ずっと辛そうだ…」 「オレは、今の愛が大っ嫌いだ」 「…あ、…」 「成績下がって、誰か1人に嫌われて…!いい事ないだろ!」 …勝の言う通りだ。 「でも、離れたら…オレら、競えなくなるじゃねぇか…」 「…すぐる…」 「だから!!今回が最後の勝負だ!受験で、点数が高かったほうが勝ちだ!」 (…) 「…その考えは、なかったなぁ…」 私は涙を拭って、笑顔を見せた。 「それじゃあ、絶対負けないからね!」 「…おう、オレも!」 『すぐるー』 『どした』 『そっちの中間テスト、どう?』 『余裕w』 『うそつけ!wこっちはちょっとむずい』 『ガンバレ』 『ありがとう。そっちもがんばってね』 『うん』
みんなの答え
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初めて短編小説読んだ!
めっちゃいい作品やったよ!
いいとおもう。
いいとおもう。
良いと思う!
てぃあらだよー! とても素敵な作品だと思いました!登場人物の名前考えるのお上手なんでしょうか?なんだか勉強出来そうな(ど偏見)お名前だなぁって思いました(観点ズレてる…?) また、成績、受験、と私にとって身近でしかない内容でしたので、大変共感致しました!
言葉にならない…
なんか、もうすごい、うん、すごい! もうなんか続き読みたい… きおさんあなた天才ですか!?こんなにめり込んで読んだ短編小説は 初めてです! また新しいの作ってくれたら是非見たいです! めっちゃすごいお話をありがとうございました!
青春て感じ、、
こんにちは 瞳音でーす♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ Hi my name is Mene nice to meet you ****本題**** なんか青春って感じでよかったよ これからも頑張って! ****終了**** ばいちゃ Thank you very much See you next time
すごい
いやすごい!すごいと思う!こんなに物語をわかりやすく書けるなんて!羨ましい…こんな感じの恋愛キュンキュン物語私、大好き…