苦しさを幸せに。※ちょっと病みがあります!
私は、一花 凛(ひとはな りん)。 今、友達の彩音(あやね)の家の前にいる。 ピンポーン… チャイムを鳴らしても、返事が無いんだよね… 今日、遊ぶ約束してたのに… うーん…もう、入っちゃえ! ガチャ 鍵、空いてる…大丈夫かな… 「彩音ー?いる?」 やっぱり返事が無い… 待てよ、今思ったけど、勝手に友達の家に入ってるって、泥棒じゃない? やばいかも…出よ… 痛っ!何だろ、なんかにぶつかったんだけど… 電気つけなきゃ… …っ! そこには、うずくまって倒れている、彩音がいた。 「え…?あ、彩音…?」 どうしよ… 「ねぇ!大丈夫?」 ん?待って…息してない… あ、そうだ!救急車呼ばなきゃっ! 急いで119に電話する。 「あ、あの!友達がっ!息してなくて!」 「落ち着いてください。住所はどこですか?」 「えっと…〇町の、△丁目の…」 「分かりました。お友達は、動かさないで下さいね。」 プツッ 待ってる間も、ずっと彩音の事を考えていた。 ピーポーピーポー あ、来た! 「お友達はどこですか?」 「こ、ここです!」 彩音が運ばれてく。 嫌だ…!彩音…!死なないで! 「ほら、あなたも乗ってください!」 「は、はい!」 病院に着いた。 彩音は、今、色んな検査?見たいのをされてる。 「凛さん、来てください。」 「はい…」 「あの、彩音さんは、多分助かると思います。」 「でも、倒れてた理由は、自殺未遂の可能性が高いです。もう少しで目を覚ますと思うので、聞いてみます。」 嘘…彩音、自殺…?何で… 「凛さん、彩音さんが目を覚ましましたよ。」 「彩音!」 「凛…?」 彩音は、ひどく青ざめた顔をして、小さな声で「何で生きてるの…?」みたいな事を呟いてた。 そっか、彩音はやっぱり、自殺未遂しちゃったんだ… 「あの、彩音、大丈夫?」 「ん?何が?」 「えっと…じさt…じゃなくて、倒れてたから…」 彩音は、少し考えるようにして、こう言った。 「えっとね…それはずっと水飲んでなかったから、熱中症で倒れただけだと思う、けど…」 彩音…本当の事、言って良いのに…っ! いつも、我慢してるから…! 「あのさ、それ嘘…だよね…?」 「何で…?」 「彩音は、ずっと我慢してるでしょ?ずっと、本当の事言えないで…彩音には言ってなかったけど、実は私、彩音がノートに『消えたい』って書いてるの見つけちゃったんだ。私は、何にも彩音の事、分かって無いかもしれないけど…ずっと彩音の味方でいたい。だから…私に、少しぶつけて欲しい。ずっとつらかった、とかを…っ!」 …あれ、何だろ…彩音の方がつらいはずなのに、私が泣いちゃって… 「…凛、ありがと。実はさ、私、家で虐待みたいな事受けてたんだ。親から殴られたりね。親は昨日家から出て行っちゃって。もう一人だし、親のところにも行きたくなんてないから、もう、死ぬしかなくて…ごめんね、凛…」 「…っ!虐待…か。彩音、話してくれてありがとね。私は何にもわかんないけど、彩音の味方でいたい。今日はさ、うちの家に泊まってく?」 「凛…ありがと…泊まりたい…けど、迷惑かけるでしょ?」 「そんな事ないって!それより、親は大丈夫…?」 「分かんない…」 「いざという時は、私が守るから、ね。」 「うん…!」 涙でグショグショになっちゃった彩音の顔をぬぐう。 顔にも、よく見たら、殴られた跡がある…。 つらかったんだろな…。 その後、私たちは、一緒に泊まった。 ───10年後──── 私たちは、23歳になった。 今は、彩音と一緒に泊まってる。泊まってる…というか、一緒に住んでるんだ。 彩音の親は、どうなったのか分からない。 けど、わたしたちの今の生活は幸せです。 彩音も、10年前に比べたら笑顔が増えたし。 あのとき、彩音が本当のことを言ってくれて良かった。 勇気はたくさんいるはずだし。 「凛ー?」 あ、彩音が呼んでる。 …ふふ。 この生活がいつまでも続きますように。