恋のウソ。
私の親友は、可愛くて、かっこよくて、優しくて、頭もよくて、周りのことを気遣える、ものすごくいい子。 そんな、親友と好きな人が被った。 私は一歩下がった。 親友が抱いている感情に名前をつけるなら、恋だと目が訴えている。 だから、一歩下がった。 頬が油のきれた機械のようにキシキシと音を立てていくように。 私は笑顔を頬に張り付かせたまま、今日も学校へ向かう。 二人の姿なんて見なくないのに。 なんで、応援するなんて言っちゃったんだろう。 今更後悔しても無駄なのだが。 親友「ありがとう。お陰で告白したら付き合えることになったの。きっかけを作ってくれて本当にありがとね。大好き。」 そう言って、彼女は優しく私の首元に腕を回して抱きついた。 ウソだ。 全てきっと、恋のウソ。 いや、愛のウソ。 『頑張ってね。』そう言って、私も親友の腰に手を回した。