【彼女へ花束】意味怖
決め台詞を心の中で 何度も繰り返しながら、 僕は花束を抱えて彼女のところへ 会いにゆく。 花は彼女が大好きなもの、 幸せの花言葉を持ったもの。 できるだけいい花束を持っていく。 だって、僕らはこれから ずっと一緒にいられるんだから。 「ここ、だったかな?」 僕は迷いながら、 やっと彼女のいるところへついた。 「待たせた?綺麗な花を持ってきたよ。」 風が花を揺らして、 僕は彼女へとびきりの笑顔を向ける。 「やっと、僕らは ずっと一緒にいられるんだね。 本当に大変だったよ。 だって君はあの時ちょっと 嫌がって暴れてたんだもん。 まあ、暴れてたから こうなっちゃったけど…。 まあ、ちょうどよかったよ。 もう君も反抗しなくなるから。」 僕は喋らない石を前に、 彼女に届くように話し続ける。 石の下で眠った彼女へ届くように。 「愛してる。これで君も、永遠に幸せだよね。」