どこへ行っても
「死なないって、約束してくれる…?」 「もちろん!ずうっと一緒だよ」 これは、私が彼と一緒に喋った最後の記憶。 彼、勇者ブレイヴは、魔王を倒す直前、魔王の力で消えていってしまった。 突然のことだった。視界から、ふわっと消えてなくなってしまった。 「許さない…!!」 ブレイヴが消えたあと、魔王を倒せたが、どんなに市民から歓迎され、感謝され、幸せに暮らしても、私は、ちっとも「嬉しい」と感じなくなってしまった。 「ユキナ…」 私の名前を呼んでくれるジャーミン。私たちと最後まで冒険してくれた魔法使い。 「ジャーミン。なんかごめんね?せっかく魔王を倒せたのに…こんなに静かで…」 「いえ、そんなことありませんよ。しかも、私たちは、魔王に『負けた』のですから」 「え…?」 信じられなかった。だって、魔王はもうこの世にはいない。市民のみんなを幸せにできたし、私が最後の一撃を放った。 「『誰一人欠けないで行く』ブレイヴが魔王を倒しに行く前にいった言葉です。私は、私たちは、目の前にいる守れるものを守れなかった。何一つ。だから、私たちは勝負に負けたんですよ。一番失いたくないものを奪われた」 喋ってう行くうちに、ジャーミンの頬から、涙が出てきていた。 そうだ。そうだよ。 何やっているんだ私。何で後ろを向いているんだ。 私たちが紡いでいかなければならない。様々な敵を傷つけてしまった罪を償っていかないといけない。ブレイヴのやりたかったこと、できなかったことも叶えないと。私たちには未来がある。それは奇跡で、ブレイヴが起こしてくれたものなんだから__ 「ありがとう。ジャーミン。これからは、ちゃんとするね」 「ユキナ。『これからは』じゃなくて、『これからも』ですよ」 「ふふ…そうだね。これからも、だね」 ジャーミン。本当にありがとう。心の折れた私を断ち直させてくれて。 ブレイヴ。安心して眠ってね。ここからは私が、私たちが頑張るから。 そしていつか、私がお婆さんになって上に行く時、このことを伝えるね。 「どこへ行っても一緒だからね。ありがとうブレイヴ。大好きだよ___」
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
感動した!
感動しました! このお話しを見るとなんか勇気がでます!何回でも読みたいです!
めっちゃ面白いし、良い作品、、、
こんちゃ!!こーぽーだよ☆ ジャーミン良い子過ぎんだろ、、 主人公が立ち直っていく、、そんな姿がかっこよかったです、、 めっちゃ良いお話、、、感動した、、、 ありがとうございます☆また書いてください☆応援してます☆頑張ってください☆