冬が来たら。
「今年はだいぶ、暑いな。」 11月中旬、私は空を眺めていた。 今年の秋はとても暖かい。 例年に比べて寒波がゆっくりだと、ニュースでも言っていた。 そのお陰で紅葉たちの落葉まで遅くなった。 未だ木にしがみつく紅葉を見て、私は眉をしかめる。 ああ、冬が待ち遠しい。 私は冬が好きだ。多分、季節の中で一番。 冬は冷たくて暗くて、こわい。だから嫌いな人も多いと思う。 それでも私は好き。あの人に会えるから。 あの人がいると、冷たくて暗い冬も彩られる気がする。 それくらい優しくて、愛に満ちた人。 私はあの人のことが好きでたまらないのだ。 だってあの人は私のたった一人の_______ 12月。クリスマスも近くなり、街では様々な装飾が輝いている。 そんな中私は走っていた。 今日はついに、会える。会えるんだ。 急げ、急げ、急げ。 会いに、走るんだ。 走って走って走って、着いた場所。 ___○○総合病院__ 「あっ、廊下は走らないで__」 看護師さんの静止も聞かず、一直線に。 501号室 檜山 楓 様 「、、、久しぶり。____。」 春。舞い散る桜の花びらが、私の肩にちょんと乗った。 __ねぇ、私のこと、見ていてね。