妹ばっかり。
私は家族が大嫌い。これからもずっと。 私は尾崎七羽(おざきなのは)。中学3年生の受験生。私には妹ができた。尾崎花音(おざきかのん)といって、3歳だ。 私の親は花音が産まれてからずっと花音に甘やかす。それだけならいいけど、私にまで被害がある。 「もう!お姉ちゃんでしょ?!ちゃんと食べなさいよ!!」「なんで花音の分まで食べなきゃいけないの?そんなの理不尽じゃん!」「七羽!!」私は花音が残した分まで食べさせられていた。それに逆らうと、お母さんは私に手を出した。「もう…知らないから…!」私は泣きながらそう言い、部屋に閉じこもった。その日は3時間後に家族ででかける予定だったが。 それから3時間後のこと。 「おい、七羽」「…なに」「これから、花音と出かけてくるから。大人しくしとけよ」「は…?こらからみんなで出かけるって…」「引きこもってんだからいいだろ。」「意味わかんない…花音ばっかり……」お父さんが去ったあと、私は階段を降りた。そこには準備をしている家族の姿があった。 「なんで花音とでかけんの…?」その声に両親は振り返る。「なんでって、あんた部屋に閉じこもってたでしょ?」「それはお母さんが叩くからじゃん!」「そんなのあんたが反抗したからでしょ!!」 「意味わかんない…花音花音花音花音…!!私は邪魔者扱い?産んだくせに?妹が産まれたら姉はほったらかし。何それどこの親がそんなことするの…?!妹が出来ても姉にも前通り接するのが親なんじゃないの…?最後に優しくしてくれたのいつ?花音が産まれてすぐだよね?……私がこんなに辛くなるぐらいなら…………"花音なんて生まれてこなければよかった"……」 「七羽?!あんた、なんてこと……」 「おい、七羽!冗談でもただじゃおかないぞ?!」 私は急いで階段を登り、自分の部屋に入り鍵を締めた。 それから5時間後のとき。 私のスマホが鳴った。お父さんからだ。仕方無く出ることにした。「何?」「………お母さんが…お母さんが事故に遭ったんだ…」「…は…?何それ…嘘でしょ…」「嘘だと思うか?!さっさと病院に来い…」私は絶望した気分で病院に向かった。 そこには寝ているお母さんの姿があった。 「お父さん…お母さん、生きてるよね?生きられる…よね?」「うわぁぁぁぁぁん、ママ、ママぁぁぁあ」花音が泣き叫ぶ。お父さんは何も答えない。「ねえ、お父さん?!どうなの?!」「……お母さんは…もう、意識がないそうで…もう、意識が戻ることは……………」「嘘、嘘…………」私は泣き崩れた。あんな喧嘩したあとに、もう話せないなんて…。 「お前には言っていなかったが、実は花音は体が生まれつき弱かったんだ。花音にばかり構っていたのも、いつ倒れるかわからなかったから。今日出かけたのも、急遽病院に検査しないといけなくなってしまってな…勘違いさせて、すまなかった。」「……何それ……言ってくれれば良かったじゃん…」「言ったらお前は遠慮するだろ?遠慮なんてしてほしくなかった。だが、もっと辛くさせてしまった…すまない。」 「お母さんに…お母さんに…ごめんって、言いたかった…もう、言えないなんて…嫌だよ…」 「届いてる。お母さんには…届いてるよ。言わなくって、ごめんね。花音もだけど…七羽のことも…大好きだから…」 お母さんは夢の中で私にそういった。 お母さんは私に何も言わずこの世を去ってしまった。だから… 「なんで…すぐ死んじゃうのかな…お母さんなんて…大嫌い………」 私は泣き崩れた。