短編小説みんなの答え:4

私、魔法が使えるの

「見て見て!私、魔法が使えるの!」 なんだこの女は。 それが彼女への第一印象。 「車に轢かれそうな貴方を助けてあげる!」 は?何が起こった。車が下を物凄いスピードで通って行った。ん?下?俺の体が浮いている。周りを見渡してもあの女はどこにもいない。 うん、これは見間違いだ。そうだ、絶対。魔法なんてあるわけないだろう。そうだ。勘違いだ。俺疲れてるんだ。帰って寝よう。 「見て見て!私、魔法が使えるの!貴方を火から守ってあげる!」 ん?お前、何言って・・・冷たっ。って、え? 「あ、起きた?貴方の家、火事だったんだよ?」 本当だ。家が燃えている。ん?この女、昨日の。 なんで俺を助けたんだ。無関係だろ。 「私の魔法はみんなの為にあるからね!この魔法で皆が幸せになってくれるようにだよ!」 ・・・そうか。ところで、住むところどうしよう。 「私の家に来るなんて、賑やかになるね!」 こればかりは仕方ない。家が燃えたからな。住むところが無いんだ。 ん?この写真って・・・ 「私のお父さんとお母さん。私を守って、それで。」 ・・・この女も辛い思いをしてきたんだな。 そこから俺は何回もあの女、いや、彼女に救われてきた。 そしていつまでもこんな平和な日が続くと思っていた。 俺は彼女と一緒に出掛けている。 「ねえねえ!私、ここ行きたい!」 言われたのは遊園地。正直、疲れるから嫌だ。けどいつも彼女に助けて貰ってるから今回は彼女に付き合ってやるか。 「あ!」 は 突然、ナイフを持った男がこっちに突進して俺の腹を・・・ 「ねえねえ、私、魔法が使えるの。貴方を殺人鬼から守ってあげるね!」 おい!何してるんだよ!ナイフが腹に刺さって 「えへへ、大丈夫?ゴホッゴホゴホ」 えへへ、じゃねえだろ!救急車!救急車! 「大丈夫!私はもうダメだから!」 大丈夫なわけ無えよ! 「私が死ぬと最後に助けた人に魔法が受け継がれるの、貴方はそれでいい?」 ・・・いいよ。 「へへっ、ありがと!」 そう言って彼女は居なくなった。もう、どこにも。 ひっ! 私は今野良犬に襲われている。しかも大きいやつだ。 ああ、犬の尻尾を踏んじゃったから・・・ 誰か、助けて! 「なあ、俺、魔法が使えるんだ。お前を助けてやる。」

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