治る日を待ち続けて・・・
「誰あなた!?」 女性が言った。 私は無言で玄関の前に立っている。 「な、何の用ですっ!」 私はそれを無視して家に入ろうとする。 「やめてください!!どこの誰です!?」 女性はおびえた。 「・・・私は」 「出て行ってください!警察呼びますよ!!」 「話している途中に話さないで!」 うっかり反抗した。 「誰か!!助けて!!警察!!!」 女性は部屋に逃げ込んだ。 私は家の中に入った。 「やめてください!!私には可愛い娘がいるの!!」 「いい加減にして!!!!」 つい怒鳴ってしまった。 「だから聞いて!!私」 「本当に警察呼びますよ!」 と女性はいい、電話機があるところへ向かった。 私は急いで女性を取り押さえた。 すると女性は消えそうな声で 「お願いします・・・。どうか・・・どうか・・・、 私の・・・可愛い娘を・・・シラーを・・・、 シラーだけは・・・助けてくださいっ・・・。 あの子は・・・幼いころに・・・父を亡くして・・・、 だから・・・私がいないと・・・だから・・・シラーだけは・・・」 「っ!」 私は女性のその言葉を聞いて押さえるのをやめ、 あわてて外へ飛び出した。 私の名前はサルビア シラー。9歳。 お父さんの名前はサルビア エリゲロン。 さっきの女性はサルビア ゴボウ。 認知症の私のお母さんだ。 「お母さん・・・待っててね・・・。 いつか・・・いつか・・・私が・・・、 お母さんの・・・病気を・・・治す方法を見つけるからね・・・。 それまで・・・それまで・・・、 待っててね・・・」 私は泣きながら、傷だらけの体で、ぼろぼろの服で、 夕日に照らされた道を歩いて行った。 こんにちは。最近苦手な昆布を克服した女子力高め男子元ぬいです。 登場人物の苗字と名前は花の名前です。 その花言葉をよかったら調べて見てください。 (花言葉が名前の由来になっています)