短編小説みんなの答え:1

君と、私はいつまでも。

りりりり、りりりり、かちっ。 「もー朝?早くない…?しかもこんな時間!」 私、水野真帆はがばっと起き上がった。時計は十時を示している。 「やばい、連ー!起きてよ。今日お仕事は?遅刻だよ、だ・い・ち・こ・く!」 布団を猛スピードで片付けながら、夫の連に言った。 「んー…ちょっと待ってよ。だって今日お休みでしょ~?」 連はまぶたをこすりながら言った。 「え、なんで?」 「えぇーわかんない?今日は11月3日だよ。三年前は?」 「あっ…結婚三十周年だ…」 すっかり忘れてた。あれから三年…そういえば、連も私ももう28になる。 「だからお休み取った。今日はお祝い!」 「そうだよね…」 私はあの日を思い出す。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 「さむっ!まだこんなに寒いっけ。もう3月だよ。ひぃ~」 学校から家へ帰ろうとしたとき。 どんっ。 「まーっほ!ね、今日はなんの日だっ?」 友達の葵がほおを赤らめ、はにかみながら言った。 私はちっちゃい頃から鈍感だからかな。全然わかんない。 「今日はホワイトデー。お返しが来る日だよ!」 「あー…そうだっけぇ…あは、ははは…」 顔をしかめながら私は苦笑い。 「もう!もしかして、バレンタインデーに私に言わずにあげたとかないよね?」 うっ!疑われてる…や・ば・い! 「そ、そんなわけないでしょ!す、きな人、いないしっ」 ほんとはあげた。でも返事はまだだし、第一絶対来ないから、言えなかった。 「そっか、真帆はあげないよね。顔もいいし、モテそうなのに」 笑いながら葵は言った。 「そうそう。あ、それより!葵、バレンタイン好きな子にあげた~?」 「それがぁ~」 良かった。疑われることはない。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 「ばいばい!」 葵と別れて家に入る。見慣れたリビングが見えた。 また言えなかった。 本当は、水野連って子にあげた。机にそっと入れて。 返事はまだだし、もう叶わない恋だとはわかってるし、連くんは人気なのも知ってる。 でも好きでたまらなくて、とろけそうで、いつも見てて。 だからあげたのに。返事が来ないのが、叶わない恋だと知ってるのに、どうしても苦しい。 ぽろ、ぽたぽた。 「あ、れ。おかしいな」 涙がぽろぽろ、こぼれた。 滝のように流れて止まらない。 私の恋心も溢れて止まらない。 ピンポーン。 「は、はいっ。」 やだな、もう。こんな時に誰? 慌てて制服の袖で涙を拭いて、ドアを開けた。 「連くん…」 目の前には、大好きでたまらない人がいる。 「返事、遅れてごめん。連です。僕も、あなたが好きです。付き合って下さい」 涙が出た。 叶わなくなかった。叶えられた。 「はい…」 くちびるに、そっと、連くんのくちびるが触れた。 ・・・・・・・・・・ 「あんとき、お前泣いてたね」 連がわらいながら言った。 「うん。嬉し涙だよ」 二人は抱きしめあった。 君と、あなたと、いつまでも一緒にいたいな。 ・・・・・・・・・・ 見てくれてありがと! 翠だよ~ 初めての短編小説だったの! コメント待ってるね! ばいばぁい(^^♪

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