短編小説みんなの答え:0

勇者ルイスはお留守番!?

俺は勇者ルイス。元々冒険者ルイスだったが大型ドラゴンを1げきで倒したことにより勇者を名乗ることが許された。国王の命の危機を救ったのはやはり大きいのだろう。勇者になってから俺は町のみんなの人気者になった。そして王様の住む城の空き部屋で暮らしていた。朝起きて町のパトロール、(小さい魔物はけっこう倒す)かえっておいしい食事、そんなことを繰り返す生活を俺は気に入っていた。しかしそんなある日のことであった。 「隣町に100年に一度のドラゴンキングが!?」 町の人から聞いて俺は思わず声を上げた。100年に1度ドラゴンの中から生まれるといわれるドラゴンキングが隣町にいるらしい。俺が1げきで倒した大型ドラゴンなんか足元にもおよばない強さで町の人がたくさん殺されてしまっているそうだ。 「それでこの町にいる冒険者たちが続々向かっているそうよ」 町の人が教えてくれる。それを聞いて俺は思わず 「俺も隣町に行ってくる!」 武器を取りに城へ行くと王様が 「まさか…隣町へ向かうおつもりですか?」 「ああ。助けを欲している人を放ってはおけない」 「っ行かないでください!」 王様はそんなことを言い出した。 「あなたは勇者です。ドラゴンキングの戦いで死んでしまわれるとこちらの町民からの支持も下がるし大変なんです!」 …俺にこの町を守ってほしかったのかもな。でも、それでも 「俺は行く!助けてほしいと思っている人がいるんだから!しかも俺は強い、死なないから安心してくれよ!!!」 「…勇者ルイス、分かった。お願いします。実は隣町に息子が出かけて行ったんです。」 「そうだったのかよ!わかった、俺が助ける!」 隣町に行くとひどい状態だった。町は燃え人は泣いている。空を飛ぶ黒いドラゴンキングを俺はにらみつけた。先に来ていた冒険者たちが 「勇者様が来てくれた!」 そう言って喜んでいた。でも俺は少し倒せるか不安になってきた。でもやるしかないんだ。そう言って剣を握り全速力でドラゴンキングの方へ…そこからの記憶は無我夢中で戦っていたためあまりない。しかしドラゴンキングの首を魔法との合わせ技で切ったとき俺の勝利を確信したのはよく覚えている。 「お父さんっ」 「生きていたか、我が息子!」 王様と王様の息子が再会を喜んでいる。2人の涙を浮かべた笑顔を見て俺は戦ってよかったと思った。 「勇者ルイス…ありがとう、本当にありがとう!」 「いえ、国王陛下。当然のことをしたまでです。あぁあと俺この町を旅立ちます。まだまだやれると思ったんで。」 「そうか…行ってしまわれるか。しかしあなた様が決めたことなら私は止めない。」 「あぁでもこの町のピンチに真っ先に駆け付けるのはこの俺なんで。」 「…ありがとう、本当にあなたには何度も助けてもらった上にさらに助けてもらうかもしれません」 「何かあったら必ず。では行ってまいります。」 勇者ルイスはそう言って町を後にした。

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