短編小説みんなの答え:1

第二ボタン

卒業式の日、私はあることを思い出していた。 「卒業式の日に絶対!春くんのボタンもらうんだ!」 そう宣言してから1年と半年。1年前に幼馴染で好きだった春は、飲酒運転の車に轢かれ、死んだ。私は願いも宣言も 叶わずに、守れずに終わってしまった。春が死んでちょっとはずっと泣いていた。でも、春は天国できっと……私のことを見守ってくれてる。そう信じて、泣くのを今まで我慢していた。春とは家族ぐるみで仲が良くて、中学生の今まで、ずっと一緒だった。私が男子にいじわるされている時も助けてくれた。そんな春が死ぬなんて考えてもいなかった。中学2年生の時、まだ暑かった9月の空気の中で、2人自転車を引っ張って下校していた。「バイバイ」 手を振っていつものように別れを告げた。それが最後だった。次に春と会えたのは刑務所の遺体安置場みたいなところだった。春の顔面の額には大きな火傷痕と傷があった。私はただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった。泣くことができたのは春の火葬の帰りだった。春の遺骨を見て私は思わず涙をこぼしてしまった。ほんとに死んだんだって 実感が湧いてきたんだろう。春は天国に登った…… 気がつくと私は春の家に自然と足を運んでいた。うろ覚えだった春の家。春が死んで1年。当然受験もあって春の家に行く機会も薄れていた。ここを曲がって真っ直ぐ。大きな柿の木、庭に植えられた11本の白バラの花、白く、美しい家……ここだ。春の家。春との思い出が鮮明に思い浮かんだ。「夏ちゃんは、かわいいね。」たくさんくれた褒め言葉の中でひときわ輝いていたんだ。ハァ、ハァ。荒い息を落ち着かせながら震える手でインターホンを押した。ピーンポーン。すぐにドアが開いた。 「夏ちゃん!久しぶり!卒業おめでとう。」 彼女は春の母親。美久さん。綺麗な人だ。私がひさしぶりにきて、驚いているような、嬉しそうにしているような表情だった。「ご無沙汰してます。ありがとうございます。春くんに卒業の報告を…。」 美久さんはすぐ通してくれた。春の仏壇に手を合わせた。なんだか懐かしい気分だ。「夏ちゃん。」「?」 「春のね、遺品整理をしていたの。やっと決心がついて。そしたらね、引き出しからこんなものが。夏ちゃんが受け取って。」「ありがとうございます。」その何かは茶色の紙袋に包まれてわからなかった。美久さんにお礼を言って家に帰った。自分の部屋に着くと、さっそく紙袋を開けた。第二ボタンと手紙が入っていた。 ー夏ちゃんへー 小学生の頃から好きだったよ。 恥ずかしいから渡すことができなかったんだ。 もし僕でもいいなら、どんな僕でもいいなら 付き合ってください。 ボタンは思いの印です。うけとってください。 ボタンは小学生の頃の制服のやつだった。「はる“ぅ!」私は泣いた。諦めていた夢が叶った。両思いだった。 全てが報われたように思って何かと安心した。「春くん。私、わたし…!はるくんの分まで生きるから! 愛しつづけるがらっ!」私は大きな声で泣いた。私以外誰もいない、1人の部屋で。 ーENDー まじ下手くそだけど多めに見てください!ばぃばい!

みんなの答え

辛口の答え

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カンドウ。

かんどーしちゃったよー。 ステキな話ありがとー。 終わり。


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