夜の散歩!
この話は飼い主のことが大好きな犬の話です。 「俺」の名前は春です。 俺の趣味は散歩だ。 もちろん麻子と行くのだ。 朝と晩で俺たちは一緒に散歩する。 天気が良くて時間があるときは近所の大きな公園で遊んだりする。 公園に来ても麻子は走るのが得意じゃないらしく俺が遊ぶのを笑いながら見ているのがほとんどだった。 公園に来ても周りとの社交が大変だ。 言い寄ってくる女には「悪いな俺は運命の相手ができちゃったから。」と言って失礼のないように断りを入れる。 やきもちやきの麻子が見張っているしな。俺は貞節という言葉の意味を知っているんだ。 女だけじゃなくガキや老人まで俺のところによって来る。俺が急に動くとびっくりするから気が抜けない。 モテすぎるのもなかなかつらいぜ。 しかも俺は頭脳派の一面もあるから散歩の間にいろいろ情報収集もしている。町のにおいの変化や落ちてるもんを点検したりする。 夕方まで降っていた雨も今はあがった。湿ったアスファルトのにおいを鼻で吸い込む。今日も町は平和だ。 俺はこの麻子との散歩が大好きだ。俺はいつもワクワクしている。 ところが今日の麻子はどこか沈んでいるように見えた。 「見ろよ麻子。吐く息が白いぞ」と話しかけても麻子は歩を進めた。 「・・・・なんかあったのか?」 麻子は今日珍しくどこかへ出かけて行った。 俺は快く麻子を送り出して留守番していた。 麻子が俺をすごく頼りにしているから外出できることをちゃんと知っているからな。 夕方に帰ってきた麻子からは、米倉のにおいがした。 あいつとあってきたことは気に入らないが、まあ、許してやろう。 それに比べて俺は麻子とに買いも一緒に歩いてるわけだからその辺は寛大な心を見せとくことにした。 そんなことより気になったのは帰ってきた麻子の元気がなかったことだった。 いつもと変わらず「春、散歩いこっか。」と声をかけたから気のせいだと思ってたけどやっぱり様子がおかしい。 「何か心配事か?」 麻子は黙っている。俺はどうしたらいいかわからなくなった。麻子は困っているが原因がわからない。 散歩の途中にある公園に来た。夜の公園は遊具まで寂しそうだった。 麻子はベンチに座った。俺は麻子の前に立って悩みを打ち明けてくれるのを待った。 「また寒さが戻ってきたね。春は天気が不安定だから」 「うん、でもそろそろ終わりだ。葉っぱが一斉に芽吹く気配がする」 そんな俺の顔を観ていた麻子に突然涙が転がり落ちた。 「どどど、どうしたんだ麻子!」 俺はびっくりした。麻子が泣くなんてこれまでなかったからだ。 「米倉の奴になんかやられたのか?」 俺が必死になだめても麻子はうつむいて身を震わせている。 「どうしよう。どう答えたらいいんだろう」 「泣くなよ麻子。俺がいるじゃないか。な?」 麻子の両腕がぎゅっと俺を抱きしめた。 麻子の心臓は俺よりずっと緩やかに鼓動を刻む。 命の速度が違うからだ。俺は切ない。そして悲しい。麻子の悲しみを感じるのにできることは少ない。 米倉め。麻子に何を質問したか知らんが、今度家に来たら、俺がぎったんぎったんのめためたにしてやる。 物語は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。 この物語の感想やアドバイスなど送ってくれると嬉しいです!それでは!
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ワンちゃんの漢気が頼もしくていいですね!名前が「春」と穏やか~な感じなのに、めちゃくちゃ勇ましいのがギャップ!! 鼓動の速さで命の違いを表現しているのが個人的にめちゃ刺さりました! 私、そういう表現大好きなんですよー!(誰得) すてきなお話ありがとうございます!!
素敵な短編小説だょ☆
(*o_ _)o*)) ど-もですっ♪♪ @元.瀬里菜.心優希.歌夜だょ☆+* 2/1(木)から,*歌夜*に改名してます.′ (* `・∀・´*)ノヨロシク.。○o〇 ******************* 凄い~☆ 麻子を思う,主人公の姿に感動したょ.′.′ 読んでくれて(人''▽`)ありがとう☆ またキズなんで会おうねっ♪ (*>ω<)ノ゙♪バイバイバイ(*・・)β♪