メリーさんの電話の対処法
美沙:「で、その男の子は行方不明なんだってさ!どう?怖い!?」 玲:「…あんまりかな。」 美沙:「えー!うっそだぁ。とびっきりの話だったのにぃ…しかも最近のだよ!?さ、い、き、ん!!」 一文字ずつ言われると「最近」じゃなくて「細菌」な気がしてくる… 私、紗夜玲(さやのれい)。受験を控えた小学六年生だ。今話してるのは宇佐見美沙(うさみみさ)。幼馴染で一番仲がいい、親友だ。受験する中学も、彼女と同じ。一緒に受験している。 さっきの話に戻って……確かに最近の話だから、作り話じゃなければ実際にその男の子はさらわれてしまったわけになる。可哀想に…。作り話だといいけど。 説明ははぶくけど、凡人が聞いたらまぁ怖いだろう。美沙も私を驚かせるために、楽しませるために、「意味がわかると怖い話」を話題の選択肢に入れているから、だいぶ話し選びも上手になってる気がする。 私が凡人じゃないってことだよ。いや、私の性格はクールオブクールらしいから、それもあるのかもだけど。才能があるわけじゃないし、特殊能力があるわけでもない。でも、怖い話の実体験については、なかなかのものだと思う。 聞かせてあげるよ。私の話を聞いてくれるあなたに。 これは、私が小4の時の話。今の私とこの時の私とで大きな違いはない。 始めるよ。 玲の過去ーーーーーーーーーーーーー 母:「じゃあ玲、お留守番よろしくね。」 父:「7時には帰ってくるからなー」 弟:「ばいばいお姉ちゃん!」 その日は弟の習い事と個人懇談会(こじんこんだんかい)が重なり、いろいろあって私が夜7時ごろまで留守番することになった。 親から「火は危ないから使わないでね」「ピンポンがなっても、出ちゃだめだぞ」「帰れそうになったら、家の電話にかけるからね」と告げられた。 みんなが出ていって40分後、事件は起こった。 電話:「ルルルルルル ルルルルルル ルルルルルル」 電話がなった。私はみんなが帰ってくると考えて、電話に出た。 ?:「わたし、メリーさん。いま、あなたの住んでいる町の、市役所にいるの。」 電話:「プツッ」 焦った。足がガクガクして立ち上がれなくて、心臓が口から出てきそうだった。 玲:「どうしようどうしようどうしよう!!!」 玲:「メリーさんが、あのメリーさんが!!うちに来てくれる!!!」 私は喜びで叫び散らかした。 …今もだけど、この時はすでに怖い話マニアだったのだ。 普通の人なら恐怖で足がすくむだろうが、私の場合、喜びで足がすくむのだ。 電話:「ルルルルルル ルルルルルル ルルルルルル」 玲:「あ!!!!」 私はすぐ電話に飛びついた。 メリーさん:「私、メr」 玲:「メリーさん!?メリーさんですよね!?本物ですか!?」 メリーさん:「……。」 電話:「プツッ」 玲:「あー!メリーさん切った!電話切っちゃったぁ!…あーぁあ…。」 玲の過去終了ーーーーーーーーーー どう?面白くないでしょ。 ちなみにその後、一回も電話はかかってきてないよ。 私にとって、ある意味恐怖体験だったから、元の性格と趣味も合わせて怖い話に全く驚かなくなってしまったのだ。 みんなもメリーさんから電話がかかってきたら、あえてファンのふりをするといいかもね。 後書きーーーーーーーーー こんにちは。りぃあです☆今回はホラー…と見せかけて普通の話を投稿させていただきました。 たまにはこういうのもいいよねーとか思いまして…。 よければ感想よろしくお願いします。ばいばぁい