15歳の最高クリスマス
雪が沢山降っていた夜。「サンタさんステッキ貰お!!」そう言い、クリスマスツリーに紙をつるした。10年前のクリスマス。クッキーを置いたら食べてくれて「ゆきあちゃんくっきーありがとう。そのかわりにブレスレットあげる。そうより」と手紙が置かれていた。それからクリスマスは大切な日になっていった。でも中学生になるとその手紙は途切れた。お母さんは「サンタさんは実はお母さんなのよ。これからクリスマスプレゼントはなしよ」と言われた。あの手紙、お母さんだったの?でも字的にお母さんじゃないよ。私と同じくらいの年の子が書いたんだ思う。ブレスレットは不器用な子が作ったような他のブレスレットより一回り大きい。でもビーズは今でもとても美しく輝いている。私は今でもそうくんが好き。15歳になり、イルミネーションである人を待っていた。お母さんに「あなたに会いたい人がいるらしいから駅前のイルミネーション行って来なさい」と言われた。「雪愛ちゃーん」誰…?私は5歳からのサンタ・"蒼(そう)”と再会した。「雪愛ちゃん、覚えてる?俺クリスマスに手紙送ってた蒼」「え…雪愛だけど…なんでわかるの?そうくんだよね?」「うん、蒼だよ。10年間会いたかったのに会えなかった。雪愛ちゃんと幼稚園が同じで俺は5歳でサンタになった。ずっとあげたかった」「何を…?」「手出して」蒼くんのポケットから何かが出される。「そう、くん?」それはあの時と同じブレスレットだった。10年前より美しく、丁寧に、キラキラ輝いていた。そう思うと涙が止まらなかった。「蒼くん、なんで会ってくれなかったの?私ずっと会いたかったんだよ」「ごめんね、正体がバレちゃダメって言われたから。今は会ってるじゃん?」「…10年会えなくて私は悲しかったんだよ。ずっと…蒼くんが好きだから」「雪愛ちゃん… 俺も雪愛ちゃんのことずっと好きだよ。今は雪愛ちゃんを抱きしめたい」蒼くんをよく見るととても顔が整っててどのイルミネーションよりも綺麗だった。「蒼くん…」私と蒼くんは抱き合った。「雪愛ちゃん」「何?」「俺と付き合って?」「もちろんっ」10年間の霧が晴れたような気がした。