冬の海で。
ガタッ。ガチャ。 とある団地の片隅で、ドアに鍵を刺す音が響く。 「っはぁはぁはぁ・・・」 『十御・Toomi』と書かれた表札をじっと見つめ、くるっと右回りをし、足に力を込める。 ダッダッダッダッダッダ。 勢い良く階段を降りる。2階の浜子おばさんが「あら、巳琴(みこと)ちゃんこんな時間に」と言ってたが、そんなの無視で走る。 ガチャッ、ギッ。 暫く使用していなかった自転車が軋む。 肺が焼けるように熱い。 でも今はここから離れなくちゃ、その一心で自転車をこぎ続ける。 今日あったことを思い出してみる。学校の掃除の時間、暴言で殴られ、水を含んで重くなったモップでも殴られ。放課後、屋上で鋏や上靴、鞄を投げられ。帰宅後、賭け事で負け、酒に溺れた血の繋がっていない父親に叩かれ 蹴られ。限界化した母親は頭が狂い包丁で刺そうとしてきたり。 一心不乱にこぎ続けていたからか、気づいたら真夜中の海に居た。 無意識に手を水面に伸ばす。 「冷たっ」 私は想像もしていなかった冷たさに声が出る。 「なんで生きてるんだろ、私」 はぁ、と吐いた息は白い空気となり やがて消える。 真っ暗だった冬の海に一つの光が射す。 今まで静かだった海はザァザァと暴れ、巣に居たはずの鳥の鳴き声や羽音は 朝学校に登校する学生たちのように何でもない話のキャッチボールをしているようだ。 何より、届きそうで届かない。目の前にあるのに遠い。不思議な感覚がある『太陽』が、ビリビリに破れ 泥で汚れた私の制服を橙色の光で覆ってくる。 私は無意識に足を運ばせる。 ちゃぽんっ。茜色の海に足を沈ませる。 あれ、なんだろう。冷たい海だけど 冷たくない。 頬を雫が伝う。あ、これ涙だ____。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想くれたら嬉しいです!! 短いけど読んでくれてありがとうございました!!
みんなの答え
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うゎぁ.′.′ 感動しましたぁ~☆
(*o_ _)o*)) ど-もですっ♪♪ @元.紫羽,歌夜,瀬里菜 椿雫*つしず*だょφ☆* 2/18 (日) は,椿雫の誕生日.′ 11歳になりました♪* (* ・∪・*)ノヨロシク.。○o〇 ******************* 感動したゎぁ... やっぱり,暴力は,いけないね.′ 改めて考えさせられたょ... ******************* 読んでくれてありがとう(人・∪・*)☆ またキズなんで会おうねっ♪ *☆o(* > ω・)oバイバイo(・ω < *)o☆*
凄い…!
イトチャ!!さん、こんにちは!ドクターペッパー好きのどくぺです。11歳なんですか!?上手い表現に圧巻されてしまいました… 生や死とか、孤独や集まり、苦しみ。そういうのを肯定したり否定しない、正解のない感じが、人生みたいで深いな…と思いました。 巳ちゃん壮絶な人生送ってますね…。いじめとか虐待の描写力凄いですね、リアリティ帯すぎてます。逃げ出した先は孤独だけど、それが心地良いみたいな、唯一の光みたいな。切なすぎる…。この後この子はどうなってしまうのだろう?完全な救いが描かれていないし、そういう見込みもない描写が更にリアリティがありますね…。そういう作品めちゃ好きです…。 時間や涙にあまり気が付かないのは、それほどまでに今まで我慢していたのかな?それとも、それほどまでに必死になっていた?そのほかでも納得の描写…凄く重い話なのに綺麗に纏めきった感じが、読んでいて苦しくないしさっぱりとした読後感で良いですね!! またイトチャ!!さんの作品が読んでみたいな…。何度も読み返してしまうような、素敵な作品をありがとうございました!!
とっても凄い!!
こんちゃっ(^^♪花凜だっちゃヾ(*。・ ω < 。*) ノ゙ ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ とっても凄い!! 読んでくれてありがとう(*'ω'*)ばいちゃっ(^^♪