きみとぼくらの
「ねえっ、知ってる!?B組のルイくん、マイのこと好きなんだって!!ヤバくない?」 興奮したように机を叩くのは、親友のミナミ。ルイとはうちの学年、いや学校一のイケメン。他校でも噂になるくらいの。そんなイケメンが、私のことを気になってる……って、正直ありえない話だと思う。 「そ、そうなんだー。それ、誰から聞いたの?」 「リュウマだよリュウマ、マイと仲良かったよね」 リュウマは私の幼馴染だ。小学校から一緒の腐れ縁。坊主だしメガネだし、まあそうじゃなくても冴えないやつ。そういえば、リュウマとルイって接点あったっけ。話してるところ見たことないような。っていうか、そんなリュウマでもその噂を知ってるって結構知れ渡ってない?の割には初めて聞いたんだけど。 まだなにか聞きたそうなミナミだったが、予鈴が鳴ったためここで中断。名残惜しそうに席に戻るミナミをみて、ふうっと息を吐いた。ありがとう予鈴、助かった。 ― 「おい」 後ろから声がかかる。見慣れた丸い頭、黒縁のメガネ……リュウマだ。 「お前、まさかあの噂真に受けてないだろうな」 「え?ああ、そりゃ。それに、私もう好きな人いるもん」 そう答えると、焦ったようにリュウマはメガネを直した。……誰かわかるかな。大事なところで鈍感なんだよね、気づかないかも。 「……それ、誰だよ。っつーか、お前みたいな女に好かれても嬉しくないだろ!」 「ふーん、私の好きな人、アンタだって言っても嬉しくないの?」 直したはずのメガネがずり落ちた。レンズ越しじゃない目はいつもより大きく見える。わなわなと震えた手にぐっと力が入ったかと思えば、ガリガリと頭の後ろを掻き始める。 「……ああもうッ、俺も好きだよばーーーか!!」 公開告白しろとは言ってないよ、バーカ。