クリスマスに「欲しいもの」【短編小説】
クリスマスは何が欲しいか?そんなの、サンタさんに手紙が書いたことはない 私は趣味もないし、特技もない。だからいつもクリスマスはお小遣いをもらっている 私が欲しいものはない。お金で良いってサンタさんには、お見通しみたい あ、そうそう私の名前は美那(みな) 図工の時間。靴下の折り紙を作った 「完成したら、裏に欲しいものを書きましょう」 「腹へったから菓子に1票~」 「うちはワンピとお財布にしよっ!」 欲しいものの話になると大盛り上がり。 私ってふつーじゃない... 「あの!、先生欲しいものがありません...」 あ、私と同じ。湊翔... 「あら、ううーんと、物以外でも良いですよ」 「例えば美那とかww」 「いいじゃんっ!!ヒューヒュー」 「外は寒いけど、お二人はいつもにまして、おあつーい!」 「らっぶらーぶ!『美那、大好きだぜ俺が一生守るぞ』って笑」 チッ、ふざんけんなゴミカスども。まあまあ、よく先生の前で言ってくれました~ 殺す殺す...あら、失礼ござんした オホホ そう。クラスの男子がわからないけど、付き合ってるってからかってる 私と付き合ってるっていう噂の相手は、「五条湊翔(みなと)」幼馴染み あほか?精神年齢赤ちゃんかよって...あ、赤ちゃんは喋れないか (先生の前で言ったのはガチぶっ○すぞっ☆って、はにゃ?) うーんっと。疲れたー。もう、6年は3か月しかないんだな 6年に内緒で、1年~5年が6年のためにサプライズを用意してるのを感じると思う バレバレなんだよなあ、こーゆーのww 私のお姉ちゃん、今中2だけどバレてるって言ってた 「今日も...迷惑かけて、すまん」 「ん?あ、うん。そうだね」 「「...」」 あ、そうそう湊翔も帰りは一緒。幼馴染みでも、小6。異性だし、そーゆー年齢。 口数もどっちも少ない 「もし、ほんとに嫌だったら、どうにかするから」 ~「美那、大好きだぜってな」~ クラスの誰かが言ってたこと。 何...何なの。湊翔も...。みんな私のことバカにして。からかって。嫌、ほんとに嫌。 でも、言えるわけないじゃん 「っ...どうにかするって何...」 「え」 「どうにも出来ないでしょっ!?私のことからかって、何が面白いの?」 ほんとは私、からかわれて嬉しかった。 ほんとに欲しいものは「湊翔」だった。毎年、毎日願ってた。 でも、サンタさんはいじわるで叶えてくれなかった。 欲しいものは、あった。隠してきた。この数年間。 「面白くなんかない。からかってない。俺は、本気だよ」 「私...ね。ほんとに欲しいものが見つからなかった。ずっと。でもね、ほんとはあったの。 それは...そのプレゼントは届きそうで届かなくて...まだ、待ってるの。諦めてない。 ただ、プレゼントが落ちてくるまで、待とうとしてるの」 「俺も同じ。でも、今...今届きそうなんだ。何㎝かで。」 「俺は、美那が好き。美那が欲しい。何年も待ってた、プレゼント」 「私も。私の今年のプレゼントは...湊翔」 ーサンタさんがくれた、最高の私が一番ほしいもの。やっぱり、お見通しだねー