短編小説みんなの答え:5

恋を花咲かせた、君へ  嫉妬。

恋を花咲かせた、君へ。 本当は、私も好きだったんだ。彼が。 私は留美(るみ)だ。中学3年生。 今日は、親友の2人と遊びに行っている。 2人というのは、咲花(さきか)と祐翔(ゆうと)というクラスメートだ。 私たち3人は幼馴染だ。 3人で商店街を歩いていたら、ふいに咲花が言った。 「ねえ留美、見て!このヘアピンはね、祐翔が昨日くれたんだよ~!」 咲花が笑顔で、髪についているヘアピンを指さした。 私は「可愛い~」と答える。 すると横から、祐翔も言った。 「留美、咲花が昨日僕に帽子を買ってくれたんだよ!」 祐翔が、頭にかぶせてある紺色の帽子に軽く触れる。 2人とも、お互いがくれたものを大切にしている。 「――2人とも、お似合いだね」 思わず私がそう言う。すると、咲花と祐翔が驚いた目で私を見た。 「うん!ありがとう、留美!」と咲花は嬉しそうに答える。 (――私も、祐翔が好きだったのになぁ) 心の中でため息をつく。 本当は私も祐翔が好きだった。 だけど、咲花が先に、祐翔に告白したんだ。だから、私の恋は叶わなかった。 2人を見ると、美男美女ですごくお似合いだけど、 もしも私と祐翔だったら、似合わなかったんだろうなぁと感じてしまう。 咲花は、恋を花咲かせた。名前の通り。 祐翔も咲花がずっと好きだったと言っている。 (私、咲花に嫉妬してるのかな・・・・)

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