最後はバットエンド?それとも・・・?
私は雨音 波芭(あまおと なみは) 私には好きな人がいる。 藤原 空(ふじわら そら)だ。 藤原君は性格がよく、運動神経がいいため私のクラスでは隠れモテ男子として知られている。 一方、私はボス的存在の女子がクラスにいる。雨乞 咲来(あまごい さくら)だ。 咲来はいわばいじめっ子。私がいじめられたくなかったらいうことを聞け、という約束で今は奴隷としていうことを聞く羽目になっている。 そして、初耳だったが咲来は藤原君のことが好きらしい。告白もしようと計画していると聞いた。 それでこのまえ、 「ねえ、告白しようと思うんだけど、応援してくれる?」 と、言われてしまった。だが、私が選べる道はよっぽどの決心がない限り一つしかないのは確かだった。 私も藤原君のことが好きだが、応援するしかない。なんにしろ私は部下で、家来で、召使的存在で、奴隷なのだから。 そして、告白日も決まったから言うとおりにしろ、と言ってきた。 その日はー今日の30分後だ。 心の中には、応援することに乗り気ではない闇の中にいる私がつったっていた。 正直応援はもともとしたくなかった。でも、咲来を裏切るといじめられることになるのは知っている。いじめられると一生付きまとってくるのかというほどしつこいらしいのだ。 そうそう、咲来が私の好きなようにさせてくれるはずもなかった。 告白を応援することについては、自分ではどうしようもできなかった。 自分が進める道は、一つしかなかったから。 いじめられてもいい覚悟がなければもう一つの道は選べない。 30分後、私は咲来が恥ずかしいというので体育館裏に藤原君を呼び出した。 藤原君は教室で帰る支度をしていた。 教室から体育館裏まではとても長かったのに、私と藤原君は一言も言葉を交わさなかった。 告白で咲来が成功したのかは、明日わかるんだ・・・ ちょっと寂しくて、悔しい気がした。 私の視界はだんだんと白くなっていくのを、ひっしでこらえようとしたが、こらえられるはずもなかった。 ------------------------------------翌朝 ああ、本当に昨日、藤原君は咲来の彼氏になったんだ・・・ 空は青空、冬にしてはかんかん照りの太陽。でも私の心だけは晴れなかった。 頭の中は本当に昨日のことしかなかった。 学校に着いても気分は落ちたままだった。 いい加減立ち直ろうと思ってもいじめっ子のボスに好きな人を取られたのが私は許せなかった。 「ねえ、雨音さん・・・」 えっ?誰の声?そう思って顔を上げる。 そのには、体育館裏にたって顔をあからめている藤原君の姿がうつった。 え?咲来のとなりにいるんじゃなかったの? 周りには藤原君以外誰もいない・・・恥ずかしい・・・と思ったその時だった。 「雨音さん!僕と付き合ってください!」 「えっ?」 と声を漏らした瞬間私の心の中が一気に晴れた。 「は・・はい!」 私はほかの人に聞こえない程度で叫んだ。