短編小説みんなの答え:6

ちょっと怖い話「ファンサ」

私の夢は人気アイドルになること! 応援してくれるファンのみんなの前で、歌ったり踊ったりして輝きたいんだ! 今は、放課後の誰もいない音楽室で、ファンサの練習中。 え、どうして音楽室でなのかって? 私ね、実は今度の全校合唱でピアノの伴奏をするんだ。 そのピアノの練習のために、先生に音楽室を貸してくれないか頼んでみたの。 「佐藤さんには音楽室と美術準備室の鍵を渡しておくから、練習終わったら施錠してくれない?」 どうやら、音楽室の隣の美術準備室では、美術の授業で作った大きな人形の作品を乾かしているみたい。 ともかく、先生が許可を出してくれたから、鍵を閉めるのはめんどくさいけど、ありがたく使わせてもらえたんだ。 そりゃあもちろん、最初はピアノの練習をしてたよ? でも、こんなに広い空間で誰もいないんだから、ピアノの練習だけに使うのはもったいないじゃない? そう思って、途中からファンサの練習に切り替えちゃったの。 でも別にいいよね? 先生が戻ってきたらやめるんだし。 「みんな!! 盛り上がってるー!?」 私は声小さめに、でもテンションは高めに呼びかけ、片耳に手を当てて返事を聞くフリをする。 もちろんどこからも返事はない。 あったらちょっと怖いよね。 「…そういえば」 もう、日が沈んじゃう時間だ。 音楽室はだいぶ薄暗くなっている。 そろそろ帰らないと、ママに怒られちゃうかも。 と思ったけど… 音楽室を一人で使える機会はもうないかもしれないし、しばらくいてもいいかな! 「私と一緒に踊ろ! こっちにおいで!」 気持ちを切り替えて、ふたたびファンサの練習。 視界の端で、何か動いたような気がするけど…気のせいだよね。 もし先生とかだったらどうしよう。 怒られちゃうかな。 というか単純に恥ずかしいんだけどっ! 「みんなこっち向いて!私の方を見て!!」 腰に手を置いて、ヒラヒラともう片方の手を振ってみる。 すると、壁に飾ってあった肖像画の一つとバッチリ目があった。 「今目があったあなたにファンサしちゃおっ」 私はパチンと、肖像画に向かって特大ウインクをした。 彼女は知らない。 このとき、目があった肖像画は一つではなかったこと。 そして、視界の端に見えた人影は、美術準備室から出てきたモノだということ… ーあとがきー はじめましてなうです いかがでしたか おふろあがりにおもいついたので がんばってかいてみました よんでくれたらうれしいです かんそうまってますドキドキ 

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