放課後の黒板(恋愛)
「忘れ物~」 私は急いで学校に向かう。 その後を追いかけるように落ち葉が動く。 教室の鍵はしまっていなく、中にはいれた。 (まだしまってなくてよかった) 一息つき、教室の中へ入った。 「わっ」 「わぁっ」 男の子が持っていた黒板消しが落ちた。 私はびっくりしたあまり、その場に座りこんだ。 「なんだ、須田かよ。びっくりしたじゃん。」 「あっ、木田だったんだ。びっくりしたぁ」 お互いに誰か気づいた。 木田匠海(たくみ)は私の幼なじみであり、家が近い。よく一緒に帰っている男友達だ。 誰だか気づき安心した。 立ち上がり、ふと黒板を見ると、「きだ、すだ」と、ひらがなで私達の名前が書いてあった。 丸みがあり、シャシャッと書いたであろうその字は明らかに木田の字だった。 「木田、何で私達の名前書いてるの?」 「あ、あぁこれね、えっと...その..記念的な?」 「は?記念?あぁ、四年間クラス同じだった記念?」 「あ、あぁ、そうそう、そうなんだよねー」 明らかに何かを隠しているような素振りだが、私は気にせず、 「ふーん、変なのー」 「うるせっ」 「ごめんごめん(笑)」 などの会話を交わした。 私達は久しぶりに黒板いっぱいに絵、文字を書いた。 「須田ぁ何だよこの絵(笑)」 「猫だよ」 「はぁ?これが猫?冗談にもほどがあるだろ(笑)」 「うるさい!」 たくさん笑った、楽しかった。 「時間なんか進まなきゃいいのに」 そうつぶやくと木田は私の方を見て、 「そういやお前、何でここに来たんだ?」 「あ、給食着取りに来たんだった。」 「よかったな、思い出せて」 「うん、あ、もう帰んなきゃ。じゃあまたね木田。」 「おう、またな」 ~2年後~ 卒業式が終わり、家に変えるところで、肩をたたかれた 「あ、木田、どしたの?」 「あ、あぁ、この後教室来てくんね?」 「え、うん、別にいいよ」 そう言うと木田はランドセルを背負い教室へ向かった。 親たちに写真を取られた後、教室へ向かった。 「あ、木田、きたよ。」 「おう、これ見てくれないか?」 木田が指差す方向を見ると、黒板に文字が書いてある 文字を読むと、「すきだ、すだ」と書かれている。 「あのとき、廊下から足音がして急いで消したんだ」 と、すの文字を消す。 私はそれに「すだ」の文字の間にきを足した。 「きだ、すきだ」