ズッ友だよ
保育園時代からの幼馴染。1歳のころからずっと遊んでいたあの子。同じ色のランドセルで、おそろいの文房具で同じ小学校に入学した。 周りの人からは、双子みたいと言われていた。4年生になった春、あの子は遠くへ引っ越していった。某新型ウイルスにより、学校でのお別れ会もできなかった。今までの感謝を伝えることもできなかった。分散登校により、クラスメートにもなかなか会えない日が続いた。それからの学校生活はまったく楽しくなかった。運動会も、音楽会も今まで通りにできなかった。何よりも一番悲しかったのは、あの子が今買ったこと、一緒に騒いで、一緒に楽しんで、一緒に悔しがって、一緒に喜んで。そんな日常がなくなったことがとっても嫌だった。 2年後ウイルスの感染力も弱まり、普段通りの学校生活が送れるようになった。バスケ部に入って、汗を流してる。部長にもなり、みんなを引っ張っていくのが楽しくて仕方がない。今日はジュニア杯の日。決勝まで来た私たちは、市内最強のチームと対戦することになった。ジャンプボールの時に向かい合ったときに見覚えのある顔があった。敵チームの監督から呼ばれていたのは、幼馴染のあの子の名前。試合が終わって、あの子に話しかけてみた。「4年生ぐらいまで桜小学校にいた春恋(はるれ)ちゃん?」「えっ夏芽(なつめ)」「あってる?」「なんでわかったの」あってた。よかった。うれしかった。「実は私、夏芽と同じ中学に行くの」やったー。こういうのを奇跡の再会っていうのかな?「残り2か月が楽しみだね」 中学の入学式、言ってたどおり、あの子がいた。一緒に校門で写真を撮った。偶然同じクラスだった。バスケ部に入った。まるで隙間を埋めるかのように、ずっと一緒にいた。私の13回目の誕生日の日。春恋は、「私たちずっ友だよ」といった。ずっと友達だよの略と教えてくれた。私はこの言葉が私たちにとてもぴったりだなと思った。「うん」私は満面の笑みでうなずき返した。