短編小説みんなの答え:1

君は、私のことが好き

二人きりの教室 隣から感じる視線 君は、私のことが好き 「…なに見てるのー?」 「えっ、いや、別に」 あーあ、真っ赤になっちゃった そんなんだからバレバレなんだよ 「えと、月宮さんはさ、好きな人とか…いる、?」 ちっさい声  言うのか言わないのか。   言葉を発する度にそんな調子でイライラする なんて、顔には出さないけど。 「…なんでそんなこと聞くのー?」 私はこのクラスの委員長 男女問わず人気があるし、先生からも気に入られてる。 期待されているのだ だからこんなクラスのカースト下位の奴にも優しい委員長として接さなくてはいけない 「…なんでも、ないよ」 「そう」 よかった、と心底思う 告白なんかされたらたまったもんじゃない 君みたいな人は私に釣り合わないよ だから今日も、君が私に向けている気持ちに気づかないフリをする ある放課後 視線の先に、手を繋いでいる男女二人が映る 「あぁ、付き合ったらしいよ。アイツら」 「…は?」 だって君は、私のことが好きで いつも私の方を見てきて 「あの女子の方から告ったんだってー アイツ絶対月宮ちゃんのこと好きだと思ったのに」 「…私、今日用事あるんだった。ごめん! 先帰っとくね!」 楽しそうに笑う二人を見るのが耐えきれなくて、私はすぐその場を去った なんなのよ もう好きな人を乗り換えたの? 悔しいような、腹ただしいような、 何とも言えない複雑な気持ちになる ふと、一緒に居た女の方を思い出す お世辞にも、可愛いとは言えなかった クラスで、目立たないタイプの子 私とは正反対だった あの女より私の方が、何倍も… そこまで考えたとこでやめた 「私、君のことが好きだったんだ」 そう、気づいてしまったから

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