夜明けと蛍
夏。 夜が冷えていく。 屋上のプール。 夜に熔けた雲。 時刻、三時半。 半袖の服が風に靡く。 イヤホンから聴こえる、懐かしいロック。 夏の、匂い。花火の、残り香。 ぱしゃり、と足を水に漬ければ、君が空を見上げた。 薄くなった月。遠くなった星。 君の手のひらは今、冷たくはなかった。 今なら、自殺でもなんでも、付き合ってくれそうだ。 煩かった蝉は今眠っている。 隣の君が、眠そうに頭を下げている。 向こうを途方もなく見つめていると、どこまでもが、なにもかもが、嫌になってきた。 上手くいかなかったなぁ。 ちゃんと話せなかったなぁ。 嫌になるから下を向くたびに、君は遠くへ進んでいった。 現実が嫌だから空を見るたびに、月は淡くなった。 子供の儘で、いたい。 昨日放った線香花火は黒くなったなぁ。炭になったなぁ。 水の中に沈んだなぁ。 月が、水に霞んでいる。 あぁ、明日が来てほしくないなぁ。 じわり。 淡い月が、西に沈んでゆく。 東側の背中が、明るく、熱くなっていく。 朝が、来てほしくないなぁ。 あぁ、あぁ、あぁ、 足が冷たい。君の手のひらは、冷たくない。 「なぁ」 「今、何時?」 君がそっと、ひとりごとの様にささやく。 東側が白い、校舎の時計を見る。 四時。 「なぁ、」 「向こう、見てみ。」 あぁ、 きれい。 午前四時、夏の明け方。 蛍が、炭になって水に沈んだ花火の上を、ふわりと泳いだ。
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面白い!
こんにゃん!S.Kだにゃ! -------本題--------- 凄いね!とっても面白かったよ☆ そして、思ったんだけど… これ、曲の「夜明けと蛍」をもとにしてる?ちがかったらごめちょ。 それじゃあ、バイにゃん!
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