とんかつ定食
オレ、宮野翔(みやのかける)。新社会人の23歳。 そんな俺には、楽しみな事がある。それは、毎週金曜日に立ち寄る、 食堂「海流」の美人店員に会うこと。食堂の美人店員さんは、アルバイトのようで、 金曜日の夜と、水木の昼に食堂に居る。昼は、会社の近くで、済まさないと 時間がないから、美人店員に会えるのは、金曜日の夜だけ。 どうやら、俺は、美人店員さんに恋をしているらしい。 そして、今日は、貴重な貴重な金曜日!さっさと仕事を終わらせ、 会社をそそくさと出る。会社から、10分歩いたところにある「海流」。 「いらっしゃいませ!あ、また来てくださったんですね!こちらへどうぞ!」 もう、顔なじみとなった美人店員、栗野優愛さんは、にこにこしながら、 俺を出迎えてくれた。 「いつものセットを1つ。」 毎回、とんかつ定食を頼むので、優愛さんは、覚えてくれた。 「わかりました!出来上がったら、お持ちしますね。」 そう言って、優愛さんは厨房に消えていく。 優愛さんが、料理を持ってくるまでは、俺の妄想タイム。 この間は、プロポーズの妄想。その前は、キスの妄想。 あ、そうだった。今日は、告白の準備をしなくちゃならないんだった。 え?何のことって?そろそろ優愛さんに告ろうと思って。 いつまでも、店員とお客の関係では、居たくないからな。 「お待たせしました。とんかつ定食で御座います。」 「あぁ。ありがとう。今日も、美味しそうだな。」 「ふふ。どうぞ、ごゆっくり。」 これが、いつもの俺たちの会話。でも、今日は、違う。 「優愛さん。俺と付き合ってください。いつも笑顔の優愛さんが 大好きなんです。お願いします!」 言い終わった瞬間、何かが変わった気がした。 「わかりました。今は、別のお客様も居るので、午後9時。 このバイトが終わったら、栗の木公園に行くので、そこで、待っててください。」 こくん、と俺が頷くと、「それでは。」と言って、厨房に帰って行った。 告白の返事が、どうなるのかなんてわからない。でも、気にしていたって、 状況が、変わるわけじゃないから、と俺は、とんかつ定食をガツガツ食べだした。 午後8時55分。俺は、優愛さんに言われた通り、栗の木公園で、 優愛さんを待っていた。気持ちが、高ぶる。 優愛さん、未だかな。未だかな。 午後9時ピッタリ。優愛さんが現れた。私服の優愛さんも、 可愛くて、すてきだな...。 「翔さん。遅れてすみません!!!」 一分も遅れていないのに、謝罪を述べた優愛さん。 「優愛さん、大丈夫です。ほら、時計を見てください、9時ピッタリですよ。」 自分の気持ちを落ち着かせるために、ゆっくり丁寧に話した。 「あの、さっきの件なんですけど、翔さんの気持ち、すっごく嬉しいです。 なので、私とお付き合いしてください!」 「そうです...よね。所詮、店員とお客っていう関係なんですから...。 って、ええええええええええええ?お付き合い、してくれるんですか?」 てっきり、「すっごく嬉しいです。でも、、、」って言うと思ってた。 「はい。ずっと、翔さんのこと、良い人だな、って思ってたんです。 毎週通ってくれるし。」 俺と優愛の出会いのお話は、どうだったか? 今は、優愛と、2人の子供と仲良く暮らしているんだ。 優愛の作るとんかつ定食は、今も絶品だぞ。 でも、それは別のお話____。 皆さん、こんにちは!作者の璃緒です☆彡 小説初挑戦!アドバイス等よろしくお願いします! (辛口のみNGで)