短編小説みんなの答え:2

嘘の石

 今日はずっと欲しかった限定品のブーツの発売日。  私・春奈はこの日のためにがんばって早起きしたんだ! 「1人、2人…限定50個だから、この調子で行けば、買えそう!」  気になる彼・蓮くんに、「このブーツ可愛くない?今度発売されるんだ!」と言ったら可愛い!と褒めてくれたから、絶対にゲットするんだ! 「あっ、春奈じゃない」  派手な服装でこちらに歩み寄ってくるのは、クラスメイトの瑞希ちゃんだ。瑞希ちゃんも、蓮くんが好きらしい。 「瑞希ちゃん、おはよう」 「貴方もこのブーツ買いに来たの?これ可愛いわよね」  そういって、さりげなく列に割り込んできた。 「えっ…ちょっと…」  私が焦っても、徐々に列は短くなっていく。  この調子じゃ、私の番が来るまでに売り切れちゃう…! 「売り切れでーす!」 「よし!買えてよかったわ」  喜ぶ瑞希ちゃんの横で、私は落ち込んでいた。 「瑞希ちゃん…」  本来は私が買うはずだったのに、瑞希ちゃんに横取りされちゃった… 「じゃ、また明日ね~」  そう言って、手を振りながら帰っていった。 「蓮くんが褒めてくれたブーツなのになぁ…」  悲しくて、特にあてもないまま街をブラブラ歩く。  しばらくして、公園の前を通った時、綺麗な石を見つけた。 「わあ!キレイ!」  空に透かしてみる。太陽の光がきれいに反射して、神秘的だった。まるで、蓮くんみたい。  その石を気に入った私は、石を上着のポケットに入れて、その場を立ち去った。  次の日。 「見て!限定のブーツ、手に入れたの~!」  瑞希ちゃんが早速みんなに見せびらかしている。その中に、蓮くんも居た。 「蓮くん、可愛いって言うんだろうな…」  私は虚しくて、昨日見つけた石を眺めていた。  宝石と言ってもいいぐらいに、綺麗なその石。眺めていたら、自然と笑顔になった。 「蓮!見て。可愛いでしょ、このブーツ!」  瑞希ちゃんが、蓮くんに詰め寄る。  蓮くん、きっとニコッて笑って、褒めるんだろうな… 「…っそれ!俺が探してた石!」 「えっ…?」  蓮くんが指差す先には、私が拾った石があった。 「昨日落としたんだよ…でも、拾ってくれたから、やるよ」  蓮くんは、ニコっと笑って言ってくれた。 「ちょっ、蓮!?こんな石よりも、ブーツをみてよ…!」  気が付いたら、モヤモヤも全部吹き飛んで、笑顔になっていた。 「ありがとう!」 「お母さん、この石なぁに?」 「これはね~昔お父さんがくれた石」 「きれいだね、お母さん」 「そうね」  本当はこの石、蓮は落としてなくて、あの時、話題を石に振るために嘘をついてくれたんだって。  これは、嘘で固まった石が、私達のキューピットになってくれたお話。

みんなの答え

辛口の答え

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いいお話!

タイトルに惹かれました! 限定のブーツみたいなすごいものよりもひろった石みたいな何気ないものが1番幸せなのかもなぁ…(*´ー`*)


とても面白かったよ!

こんちゃっ(*つ´・∀・)つ桜でしゅ( `・ω・´)ノ ヨロシクー ☆⌒(*^∇゜)v とても面白かったよ! 題名もいいね\(^^)/ ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ バイチャ(。-∀-)♪


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