ヤンキーに溺愛される方法。
「す・・・好きです・・・・」 私、三浦由衣がこの男清水莉久に告白するわけは今日の朝のことである。 「おっはよー!」 振り向くといつも元気な私の親友、美子が朝の太陽のような澄んだ笑顔で挨拶する。私は正反対の曇った笑顔で「お、おはっよ」私が返事をすると、美子は小さく微笑む。 私は失感情症という自分の気持ちをうまく人に伝えることができない。そのため、小学生の頃から今、高校になるまで周りの男子にいじられまくっていた。そんな中、美子だけが助けてくれたのだ。 教室に入るなり、美子が顔をしかめる。視線の先をみると清水莉久が窓際の席に座っていた。美子がいや、クラスのみんなが清水を嫌がる理由はそのビュジュアルにある。日光を反射して輝く明るい金髪、その髪からのぞく耳には幾多のピアス、で、制服もだらっと着ている。ザ・不良という感じだ。 「は!?なんでお前いんだよ。不良のくせして学校来てないのに。また、由衣のこといじめに来たのか!?」 美子が清水に怒鳴る。その理由は小学生の頃、いじめてきた男子の一部がこいつ、清水だったのだ。まさか高校で再会するとは・・・美子は完全に敵視している。でも、美子の可愛い無垢な顔が怒りに染まるのが嫌で私は 「大丈夫だよ。」と美子の耳元に呟く。 次の瞬間、清水が「あぁ。わかったよ。」と大声で言って教室を出ていく。クラスの全員が唖然とする中、クラスの一軍女子が「おい、みうらぁ。おめぇのせいだぞ。どうしてくれんだ。」美子がまた顔をしかめる。 そして一軍女子が「ねえ。三浦さ、清水に嘘告してこいよ。そしたら清水、信じて三浦にだけ心許すんじゃね」と面白おかしく言う。美子が「ふざけんなよ!」と怒鳴る。 でも、私は思った。私が嘘告すれば少しは私と気まずくなって私と距離を置くんじゃないかと。私は声を振り絞って、「わ、わかりました。」と言う。美子は大きな目をより大きくして、驚く。一軍女子は面白そうに笑う。 休み時間になると美子に問い詰められたが私は説得する。それで何とか・・・ そして今、放課後に至る。 すると、清水が「嘘だろ。お前が俺のこと好きになる理由がねえだろ。逆に俺のこと嫌いだろ。」私は驚く。「へ。」と声が思わず漏れる。清水は続ける。「なんだ。お前。誰かに言われたのか。ふざけんなよ。」 清水がものすごい怖い顔をして言うので私は思わず肩をすくめる。 清水は「お前、馬鹿だから、教えてやるよ。もし、お前のその告白がマジなら嬉しかったよ。俺は!」と言う。私はしばらくその言葉の意味を考えて意味を理解した瞬間、顔が熱くなった気がする。 「え。何で。」「はあ。わかんないの。俺がガキの頃いじめてたのはお前のモジモジしてるところが可愛かったからだよ!」と清水がわかりやすい言葉で話す。 私は信じられなかった。何で清水が。なぜ。何で。どうして。頭の中が真っ白になっていると、 「言わせんなよ。まあ言っちゃたし・・・アピール頑張ろっかな。」と言って、子供っぽい笑顔で顔を少し赤く染めて私の顔を覗き込む。「ふぇえ!?」とりあえず、これは、美子に報告だぁあ!! そして、私がこの男に落ちるまで、あと三ヶ月。