最愛のあなたへ送る誕生日プレゼント
登場人物 ・加藤(かとう)ゆら ・如月(きさらぎ)ゆずは 「なーに考えてんの?」 私には好きな人がいる。そう、それは私の目の前に写る彼女、如月ゆずはだ。彼女は学年でも人気があり、成績も優秀で友達も多い。それに比べて私は目立つこともなければ頭もいい方ではない。おまけに彼女と話すのは放課後だけであり、普段は喋るどころか挨拶さえもしない仲である。 『べつにー、どうでもいいこと。』 「なにそれー、気になるじゃーん!」 そんな彼女がどうして私に関わってくるのか、いまだに理解できないがこうして放課後に集まって話すうちに私は彼女のことが好きになっていた。そんなことを考えていると、 「そういえばさ、今日はゆらの誕生日でしょ!!」 ジャーン!と言うセルフで付け加えられた効果音と共に目の前に小さな花束が取り出された。 『わあ、これ私に…?』 突然の出来事に動揺しながら問いかけると、彼女は満面の笑みを浮かべながら「もちろん!!」と言い放った。 彼女の髪は少し明るめの茶髪でよく、窓から顔を出した陽の光に当てられ、キラキラと輝くことがある。 そんな姿も彼女の笑顔に合っていて私は好きだ。 「どーかな、喜んでくれた?」 と、期待の眼差しを向けながら私の目をまっすぐみる彼女は、いつもより真剣で可愛らしい。 『もちろん、ものすごく嬉しいよ…!』 今思ったことをそのまま返せば、いつもの笑顔に戻りながら「よかったー!」と私の胸に飛び込んできた。 しばらくそのままでいると、彼女は 「そうだ!写真撮ろう!」 と言い放ち、先程まで私の背中に回されていたの彼女の片手にはいつの間にかスマホが。 急にレンズを向けられ照れながらも花束を片手にスマホへピースを向ける。 カシャ、の音と共に彼女のスマホには私の姿が残された。 『急だったか恥ずかしいんだけど…』 と、彼女へ苦情を申し立てると 「いいのいいのー可愛いから♪」 の一言を返され、これはなにを言っても無駄だなと悟った。 いつもの満面の笑みで写真を眺める彼女はきっと私のことをただの友達か、それ以上の関係だと思っているのだろう。 これからも私の想いに気づかずにこの日常を終えるのだろうか。そう考えると少しだけ苦しくなる。 「なにさーじゃあ、もう一回2人で写真撮ろ!」 私が思い詰めた顔をしていたため拗ねていると思ったのか、彼女はもう一度2人で写真を撮ろうと言い始めた。 『いいけど…』 それじゃあハイチーズ!の声と共に彼女はスマホのシャッターを切った。 撮った写真を見つめながら 「うわ!めちゃかわなんですけど!」 そうはしゃぐ彼女の姿が今日も可愛らしくて、つい頬が緩む。 こんな日々もいつか終わってしまう。下手に思いを伝えてこの日々が崩れてしまうよりかは、このままの関係がいいのかもしれない。そうだ。そうしよう。 くだらない言い訳を自分に訴えながら。今日も彼女への想いは伝えずにしまう。 いつか、勇気を出した自分が想いを伝えることを願いながら。 その後、誰もいなくなった教室には、赤いアネモネで作られた小さい花束が一つ、夕日に照らされ輝いていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 赤いアネモネの花言葉:君を愛す 結構長くなっちゃいました( ; ; ) この話は主人公のゆらちゃんが1人の少女ゆずはちゃんに片想いしてるけど、本当はゆずはちゃんもゆらちゃんのことが好きで両思いだったって言う話でした…! ちょっとだけわかりづらかったかもしれないです>_< 小説初心者なのでおかしいところもあったと思いますが、ぜひ感想お待ちしてます…!