短編小説みんなの答え:1

二百文字なんかじゃ

『試験、始め!!』 チャイムと共に、試験開始の合図が聞こえる。私の大学入試が始まった。 順調に解いていたその時だった。現代文の問題で、最後に書かれていた問い。 『問十二 この物語を通して、あなたが日頃、保護者にお世話になっていることをできるだけ具体的に二百文字以内で書け。』 私のペンが止まった。思考も止まった。なぜなら、私の頭には、昔天国へ行ってしまった母のことが思い浮かんでいたからだ。問題に『保護者』と書いてあるのは分かっている、だけど私は頭からどうしても離れない母のことを書きたくてしょうがなかった。どうしても、私が母に感じている感謝を誰かに知ってもらいたかったからだ。だけど…書けなかった。いや、正確には書ききれないのだ。私が母に感じている恩がたった二百文字で終わるわけが無い。私は素直にその気持ちを書くことにした。 『はじめに、二百文字だけじゃ、私は母への感謝を書ききることができません。文字だけでおさまる気持ちではないからです。何文字あっても何百文字あっても全く足りません。母の偉大さ、優しさ、全て私にとっては一文字も省くことができません。そのことを前提として私はーーー』 たった二百文字の筆記の冒頭だ。いつもなら多いと感じるのに、母だけでなく保護者への感謝を語るにはあまりに少ない文字数だ。合否は分からない、あの文を書いただけで私の気持ちはスッキリしていた。合否なんてどうでもよくなっていた。あの文は本当のことだから、変えようなんて思わない。私はそんなことを考えながら目をつぶって、静かに終わりのチャイムを待った。 (愛してくれてありがとう、愛してるぞ!お母さん!!)

みんなの答え

辛口の答え

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すっごくいい話!

どーもo(^-^)oみかんです! とってもステキな話でした! 主人公の気持ちが伝わってくるような話でとてもよかったです! 書き方上手いですね!


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