[短編小説] 拝啓、今この手紙を見た貴方へ。
ただ一人になりたいだけだった。 教室の喧騒と、授業が終わった開放感で満たされたあの空気が、なんとなく落ち着かなくて。 誰もいないであろう場所に、行きたかっただけだった。 授業中は施錠されている鉄製のドアを開けると、ギィ、と重苦しい音がする。 いかにも恋愛漫画の告白シーンの舞台みたいな、夕日に照らされた屋上。 誰もいないと思っていた。 「あ」 でも、先客がいたらしい。 パッと茶色の髪をなびかせて振り向いた少女は、 「驚かないでね」 と、一言目に発するものではない言葉を紡ぐ。 「私、今から飛ぶから」 飛ぶ、という言葉だけが耳に入ってきて、その意味がわからなかった。 三秒ほどフリーズしてからやっとそれを理解する。 片手を柵にかけていたその少女は、 もう片方の手に握っていた紙をそっと地面に置いて、 「最期に人が来てくれて、よかった」 と笑い、そして、 ふわっと柵を飛び越えた。 空中に投げ出される少女の細い体には、夕日に照らされた白い翼が生えているような気がして。 直後、下の方から放課後の空気を劈くような悲鳴が聞こえた。 下を覗きたくもない。 不幸な場面に足を運んでしまった、と、心が重りをのせられたように重くなる。 あの少女の名前も知らないし、自分と会話を交わすこともなく終わったけど、 何故か、とてもあの子の死を痛々しく感じた。 普段、他人に情を抱くことなんてないはずなのに、何故か、 悲しいな、と思った。 『最期に人が来てくれて、よかった』 そう笑った少女の顔を、一瞬だったけど、はっきりと覚えていた。 彼女が置いた紙切れを手に取る。 そこには、たった三行。 『拝啓、今この手紙を見た貴方へ。 見つけてくれて、ありがとう。 翼咲』 彼女をたまたま見つけた僕は、きっとこの一瞬の命を忘れないのだろう。 この先も、ずっと。 ============================================== どうも、まいです! 国語苦手なのに無理やり頑張った自分が可哀想です!!(((( 終わり方変だし、話急展開すぎる気がするけど、まあ、気にしないでください!() 感想くれたらなんかすごい飛び跳ねると思います!(??)
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
とってもいい話だ……
こんにちは、うみです。 人がいない場所に行きたかった主人公くんと、最期に人に見守られたかった彼女。 彼女は本当は愛されたかったのかな? だから、あんな手紙を残したのかも? いろいろと想像が膨らむよ! 愛されたかったけど愛されなかった彼女の死を受けて、 主人公くんはこれから人から逃げるんじゃなくて、受け入れようとする。 そのスタートとなった彼女の死を忘れないだろう。 こう捉えたよー! あと、国語苦手には思えないほど文章が透き通っているから心配しないでね! 文章が透き通っているっていうのは、 心にすうっと入ってきて、読みやすくて、複雑な気持ちになる文章のこと! (私しか言ってないから伝わらないかも、?) 良い文章を書くから、今後も読みたいな! じゃあねー!