そらをとぶひよこ
あるところに、ひよこがいました ひよこは、空を飛ぶのが夢でした ひよこは、昔はたくさんの兄弟がいました。だけど、ひよことその親友のひより以外は 全員、動物園の動物の餌にされて、みんないなくなってしまいました そして、今は森にいます。今日も僕らは何かに食べられるかもしれない。 そう震えながら生活していました。そしてある日、少年が空から降ってきました。 ものすごいスピードで降ってきました。ひよこは少年に声をかけた。「大丈夫?」 少年は返した。「大丈夫。痛くないよ」そしてひよりは不思議に思った。 「なんで鳥じゃないのに空を飛べるの? 降りてきても無事だし、君は鳥なのかしら?」と。 そう聞くと少年は答えた。「後ろにパラシェルターがあるから、着地の時はゆっくり降りられるよ」と そのことを聞くと二人はこういった。 「僕らも空を飛べるの?」 少年は返す。「ああ。もちろんさ」 そして少年は高い高いビルの上へ、二人を抱きながら走っていった。 ひよこたちは、地上何十階だろう。それくらい高いところに来ている そこで少年はひよこたちを離さないように抱いて、飛び降りた ひよこたちは、今まで見たことのない空の景色に圧倒された。 こんなに、空は青く、広く、美しいんだと。