風になりたい。※暗い内容・ホラー要素あり
※暗い内容・ホラー要素ありです。それを承知のうえで見てください 「ねえ、かの。元気にしてる? 私は元気だよ。いつも通り変わりなく、いつもとおなじ。 かのと久しぶりに会いたいなあ、ってたまに思うの。病気はどうなの?治りそう?」 書き途中の、手紙を机にしまう。やっぱり手紙書くのやめようかな。かのから最近手紙返ってこないし。私のことなんて忘れるほど、あっちの学校は楽しいの? 「甘菜、学校は? 今日も休むの? 最近休みがちじゃない?」 「ママ、今日は学校行く。最近、学校行きたくないから休むんじゃないよ。 ただ、本当に風邪なの。」 ママ、ごめんね。今の嘘。 昨日は、委員会が嫌で休んだの。かのが放送委員会に入るから、私も入って、かのと一緒に放送するはずだったのに、かの、引っ越してもういないじゃん。絶対一人で放送なんてやらないよ、私。 「おはよう、みんなー!」 「あっ、あまちゃん!」 「おはよ!」 「今日は遅いね。来るの」 あー、めんどくさい。かのがいなくなってから、みんなうちに気を使う。 別に、気使わなくてもいいんだけどな。「なんか、歩くのが遅くなっちゃって。」 「あはは」 「なに、足が遅くなっちゃうってww」 教室に、風が吹き抜ける。 あぁ、私も風になりたい。 風に乗って、遠くに行って、すーって消えたい かのがいなくなってから、そう思う事が多くなった。 かのがいなくなってから、自分がバカらしくなった。 「甘菜、咲叶が転校してから元気ないね」 何回も聞いている、このセリフ。 かのは親友だもん、親友が転校したら悲しいに決まってる。 そんなことを考えていた。そしたら、先生が汗をいっぱい垂らして、クラスに入ってきて、言った。 すごく急だった。 「いま、本当に今さっき、咲叶さんがなく…」 あぁ、私も、風になって、フーっていなくなりたい 【作者より】 作者の、えれーしです。今回は初の短編小説にチャレンジしてみました! 難しいですね… みなさん、本編で「咲叶」と言う子が出てきますが、「さきか」の「か」をとって主人公の甘菜ちゃんは、「かの」とよんでいます。 あまちゃんっていうのは、甘菜ちゃんのことです。 最後の一分ちょっと怖いですよね。 その前の文、「いま、本当に今さっき、咲叶さんがなく…」は、「咲叶さんがなく…」の、「が」のところに「、」をつけると最後の一分の意味わかるかもしれません… それではみなさん、またね! コメントしてくれると嬉しいです!