ねぇ、どうしてこんなに空は青いの。
ふわりと舞う細く繊細な髪の毛が太陽の光に照らされ飴色に輝く。 すれ違うたびに感じる甘い香り。 やっぱりこの人がいいんだ__ そう思ったことが通じたのだろうか。 「どうしたの?」 とまた髪の毛が揺れている。 「なんでもないよ。」 そう答える。この気持ちはまだ打ち明けられない。 「ねぇ、なんでこんなに空は青いのかな。」 ふと独り言を呟く君。 「ねぇ、私の思いもこの空みたいに晴れますか?」 ちらりと君はこちらを向いた。 窓から入ってくる風で真っ白なカーテンがパタパタと言う音を立てながら大きくなびく。 君の澄んだ瞳が少し儚そうに見えた。 「きっと晴れるさ。」 驚いたようにこちらをしばらく見つめた君は柔らかく笑って「ありがとう」と言った。 「それじゃあね!話聞いてくれてありがとう。」 歩き出した君に向かって声をかける。 「ちょっと待って!」 こちらを不思議そうに振り向く君がいる。 「どうしたの?」 「月が…綺麗ですね…」 青い空に浮かぶ雲が少しずつ、少しずつ動いている。 しばらくの沈黙の後、君が口を開いた。 「私には月が見えないな。」 「そっか、ごめん。ありがとね。」 「いいえ、それじゃあね!」 飴色に輝く髪の毛と同時にセーラー服の襟が揺れている。 窓の向こうを眺める。 「なんでこんなに空は青いんでしょうか__」
みんなの答え
辛口の答え
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すごい
めちゃくちゃすごいです 切ないような、儚いような、綺麗な、 素敵なお話です‥‥ 感動したです
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