愛する娘へ送ります。
私は香帆。小学6年年だ。 学校ではみんなイジメてくるけど、自分はイジメられても平気だった。 なぜなら、心優しい父がいるからだ。父の名は、飛羽。 父は医者で、市内でも有名な人だ。 そんな父は、貴重な休みの日も私がさみしくならないように、遊びに連れて行ってくれた。 どんなに急がしい時でも母が亡くなった悲しい時でも、私の父はそばにいてくれた。 でもそんな平和な日々は長く続かなかった。 ある日、父がガンになってたことをずっと隠していたのが分かったのだ。 私に心配させたくなかったのだろう。 すぐ救急車で運ばれた。 日がすぎるにつれ父の具合はどんどん悪化していった。 そして、もう父のガンはもう治せないと言われた。 私の頭の中でその言葉がぐるぐる回っていた。 (絶対…絶対…父さんは死なせない。父さんも母さんもいなくなったら…もう…私…) 「うん?どうして泣いてるんだ?香帆。」 「え…?」 完全に今のは父の声だ。とても重病の父の声と思えないくらいの声だ。 「父さんがもう旅立つから?」 「そんなこと言わないでよっ…!」 「香帆。自分の人生は自分で作る物なんだよ。」 「どう言う意味…?」 「香帆の人生は香帆の手で作るんだよってこ……と…だ……ょ…」 「ん?父さん?父さん!?ねぇ父さんてばぁ…!」 「私を置いて行かないで!父さん!ずっとそばにいてよ!父さん!!」 ダメだ…完全に体が冷えきっている。 「父さぁぁぁぁぁぁん……!!!」 どんどん涙があふれてくる。 止まらない…止まらない…涙が止まらない。 その時、ヒラヒラヒラヒラ… ー通の手紙が落ちてきたのだ。 その手紙には「香帆へ」と書れていた。 あけてみると「ずっと見てる」とだけ書いてあった。 その横には、「父さん」と書いてある。 「父さんの手紙…」 ポタン… 涙が父の手に落ちた。 (父さん…母さん…いままでありがとう…!) …「ずっと見てる」それが父の最期だった。