短編小説みんなの答え:4

隣の席の彼

私は、犹守鈴華(いずもりすずか)。高校1年生。 今日は、入学式。式が終わった後は、自分のクラスに行き、担任の先生のお話を聞くらしい。 「僕、森翔太(もりしょうた)。キミの名前は?」 隣の席の男の子が声をかけてきた。私が隣に目を向けると……。 (かっこいい……!) 彼は、すごくイケメンで、スタイルも良く、少女漫画に出てくるような美少年だった。 「私は、犹守鈴華。よろしくね」 「鈴華ちゃんって言うんだ。これからよろしくね」 彼はそう言い、私に向かって優しく微笑んだ。 それから、私と彼は仲良くなった。学校だけでなく、2人でお出かけをしたりした。けれども、彼は容姿端麗で勉強も運動もできるから、女子にモテていて、たまに彼のファンの女の子たちからいじめられることもあった。しかし、そういう時は彼が私のことを守ってくれた。そんな彼に、いつしか私は恋心を抱くようになった──。 高校に入学してから1ヶ月。朝、学校の玄関で彼に会い、こう言われた。 「今日の放課後、学校の屋上に来てほしい」 (なんだろう?まさか、告白とか……!?) 放課後。私は、言われた通り、学校の屋上へ行った。彼は、そこに置いてあるベンチに座っていたが、私の方へ来て、こう言った。 「僕、鈴華ちゃんが好きです、付き合ってください!」 (えぇ!?ほんとに告白だったよぅ。どうやって返事をすればいいんだ?) 私は、少しおろおろしてしまったが、すぐに冷静になり、 「私も、森くんが好き。だから、私と付き合ってください!」 と言おうとした。ところが、実際に言えたのは……。 「私も、森くんが好き。だから……」 までだった。なぜなら、「だから……」の先を言おうとしたところ、あたりに目覚まし時計のアラームのような音が聞こえたからだ。それでも、気にせず続きを言おうとしたが、何も話すことができない。 (どうして?一体、どうなってるの……?) 目を覚ますと、私の部屋の天井とカーテンから差し込む朝日が見えた。

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